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「伝えたはずなのに、伝わっていない」
「話しているのに、どこか噛み合わない」
そんな経験は、多くの人に心当たりがあるのではないでしょうか。
コミュニケーションの問題は、スキルや言い回し以前に、
その人の“状態”に大きく影響されます。
ウェルビーイングが整っているとき、
私たちのコミュニケーションは静かに、しかし確実に変わっていきます。
コミュニケーションというと、「何を、どう伝えるか」という技術に目が向きがちです。
けれど実際には、言葉そのものよりも、その人がどんな状態で話しているかが、相手に強く伝わっています。
余裕があるときの言葉は、少なくても、やわらかく、相手に届きます。
一方で、焦りや不安を抱えたままの言葉は、どれだけ正しくても、相手を構えさせてしまうことがあります。
心に余白があると、相手の話を途中で遮らず、結論を急がずに聴くことができます。
その姿勢そのものが、「あなたの話は大切だ」というメッセージになります。
言葉の奥にある意図や感情に目が向くため、表面的な発言に過剰反応することが減ります。
誤解や衝突が起きにくくなるのは、この力によるものです。
ウェルビーイングが整っていると、感情の揺れがそのまま言葉に乗りにくくなります。
結果として、安心感のある対話が生まれます。
多くの人が、「もっと上手に話そう」「もっと伝わる言い方をしよう」と努力します。
それ自体は大切なことですが、ウェルビーイングの視点では、少し違った問いが立ち上がります。
「いま、自分はどんな状態で相手と向き合っているだろうか」
自分の状態が整えば、言葉は自然と整い、関係性も変わっていきます。
コミュニケーションは、鍛えるものではなく、にじみ出るものなのかもしれません。
ウェルビーイングは、自分のためだけのものではありません。
それは、言葉の選び方に、聴き方に、沈黙の扱い方に、静かに表れていきます。
よりよく生きることは、よりよく関わること。
このLetterが、ご自身のコミュニケーションを振り返る、小さなきっかけになれば嬉しく思います。
※ 本記事をもって、「Well-being Letter」はひとつの区切りを迎えます。
これまでお読みいただき、ありがとうございました。
ウェルビーイングは、学び終えるものではなく、
日々の選択や関わりの中で育ち続けていくものです。
このLetterが、これからのご自身やチームとの関わりを見つめ直す
小さなきっかけとして残っていれば、これほど嬉しいことはありません。