9月4日(月) 割り箸

割り箸

弁当の購入時や飲食店で、割り箸が提供されることがあります。

この割り箸は木材を原料にしているため、森林破壊問題を論じる際には、必ずと言っていいほど取り上げられる対象となります。

中には「1日3食、割り箸を毎日使い続けると、年間で〇〇県の面積に相当する森林が消滅します」と言った説明がなされることがありますが、これは多くの外国産の割り箸をさしています。

ただし、流通量は全体の数%と僅かですが、国産の割り箸もあります。その原料の多くは建材などを製造する際にでる端材や残材、間引いた木である間伐材を使用しています。ほかに使い道の少ない木材を有効活用しているのです。

適切な間伐により、木は太く優良な木材となり、根を深く張ることで土砂災害の減少や保水力の向上で渇水対策にもつながります。

割り箸に限らず、本当は良い面があっても、偏った情報で見失っているものが周囲にないか、意識してみたいものです。

今日の心がけ◆多面的に物事を見ましょう
                   (出典:職場の教養 2023年8月号)


◼️会社を辞めない起業家に向けて

私たちの日常に溶け込んでいる割り箸。その一本一本が環境にどれほどの影響をもたらしているのか、考えたことがありますか?今、その答えを知ることは、新しいビジネスチャンスを掴む手掛かりとなります。

割り箸の主成分である木材。その取得が持続可能なものであれば、自然や生態系への悪影響を低減できる。しかしこれは、ビジネスの世界でも同じ。資源を適切に使用し、持続可能な事業構築を目指さなければ、事業そのものが持続しないということを意味します。

そして、製造過程。エネルギーと水の使用が環境への影響を左右しますが、この考え方は事業プロセスにも当てはまります。リソースを効率的に使用することで、コスト削減と環境負荷の低減の両方を実現できるのです。

輸送に伴う炭素排出は、現代ビジネスの大きな課題の一つ。ローカルな供給元を見つけることで、この課題をクリアする方法があります。また、使い捨てという問題。廃棄処理による環境への影響を最小限に抑えるため、再利用やリサイクルの視点を持つことが求められます。

そして、量の問題。小さな取り組みであっても、それが大量になれば影響は大きくなります。一方で、小さな変化を大きなインパクトに変えることが、起業家としての力量を示す場面でもあります。

事実、割り箸にも、建材製造の端材や間伐材を利用した国産のものが存在します。これは、有効活用の良い例と言えるでしょう。

最後に、私たちが持つべき視点とは「多面的に物事を見る」こと。偏った情報だけに囚われず、多角的な視点から事象を捉えることで、新たな価値を発見することができます。

あなたが会社を辞めずに起業を考える際、この割り箸のエピソードを思い出してください。小さなアイテムから学べることは多いのです。今、手を動かし、世界に新たな価値を提供する第一歩を踏み出しましょう。未来は、あなたの手の中にあります。

◼️今日のおすすめの一冊

もし割り箸のような日常品から多角的な視点で新たなビジネスチャンスを見つけたい、持続可能な方法で価値を提供したいと考えているビジネスパーソンであれば、『リーン・スタートアップ(The Lean Startup)』by エリック・リースは非常におすすめの一冊です。

この本は、少ないリソースで効率的に新しいビジネスを立ち上げ、成長させる方法論について詳しく説明しています。ビジネスの成功を確率を高めるために、どのようにプロダクト開発を進め、市場に適したものを提供していくか、そのフレームワークが具体的に示されています。

割り箸のエピソードで考察したように、効率的な資源の使用や持続可能性は非常に重要です。『リーン・スタートアップ』は、このような観点からも多くの洞察を提供してくれます。特に「最小限の実行可能な製品(MVP)」という概念は、少ないリソースで最大のインパクトを出す方法として非常に参考になるでしょう。

この本を読むことで、割り箸のような小さなものからでも大きなビジネスチャンスを見つけ出す力が身につくかもしれません。そして、それは会社に所属しながらでも、自らのアイデアやプロジェクトを具現化する勇気をもたらしてくれるでしょう。ぜひ、この機会に一読してみてください。

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