9月2日(土) 思考力を取り戻す
思考力を取り戻す
怒っているときは、あまり物事を考えずに言葉を発してしまいがちです。
職場で納得のいかないことに対して感情的になり、発した言葉がその場の空気を悪くしてしまったことはないでしょうか。また、家庭において家族と意見が食い違い、言い過ぎてしまって後悔したことはないでしょうか。
感情的になっているときは相手の立場に立って考えることができません。相手の言葉にイライラしたときは、心が落ち着いて冷静な判断ができるようになるまで、口を閉じて待つことも大切です。
個人差はありますが、怒りが生まれてから理性を取り戻すのに6秒ほどかかるといわれています。この間は正しい判断ができないことが多いようです。
すぐに口を開くのではなく、しばらく待つことで適切な言葉を選ぶことができ、相手と円滑なコミュニケーションがとれるようになります。
感情が高ぶっているときほど口を慎み、適切な言葉を使用して、より良い人間関係を構築していきたいものです。
今日の心がけ◆相手に配慮した言葉を使いましょう
(出典:職場の教養 2023年8月号)
◼️会社を辞めない起業家に向けて
怒りをコントロールし、起業への道を切り拓く
『思考力を取り戻す』というエピソードに共感を覚える人は多いでしょう。特に、会社を辞めずに起業をしようと考えているビジネスパーソンにとっては、この話には非常に重要な教訓が詰まっています。その鍵は「アンガーマネジメント」にあります。
アンガーマネジメントとは
アンガーマネジメント、つまり怒りのコントロールは、感情的な状態で不適切な行動や発言をすることを防ぐ手法です。怒りが爆発する前に、そのエネルギーを適切な形に変換することで、より冷静な判断と行動が可能になります。
アンガーマネジメントの重要性
怒りは破壊的な力を持っていますが、一方でそのエネルギーを上手く活用すれば、目標達成に寄与する場合もあります。特に起業の道に進む際、多くの困難やストレス、納得いかない状況に出会うでしょう。そういった瞬間に怒りで冷静な判断を失うと、事業そのものに支障を来たす可能性が高くなります。
職場で怒りに任せて発した一言が、ビジネスパートナーとの関係を崩壊させたらどうでしょう。一瞬の感情で、長い間築き上げてきたものが崩れてしまう可能性も考えられます。
行動を制御する力を持とう
エピソードで紹介されているように、怒りが生まれてから理性を取り戻すのに6秒ほどかかると言われています。この短い時間をうまく活用することで、感情に流されることなく適切な判断と行動ができます。すぐに反応せず、一呼吸置くことで、多くのトラブルを避け、より賢明な選択ができるでしょう。
最後に
会社を辞めずに起業を目指す皆さん、特にストレスフルな状況が多いこの道では、アンガーマネジメントは必須のスキルです。怒りをコントロールすることで、自分自身が冷静な判断を下し、周囲と良好な人間関係を築くことができます。感情に任せて後悔するよりも、一瞬の静寂を保ち、その後に冷静な行動をする力を身につけましょう。その一瞬が、成功への大きな一歩となるはずです。思い立ったら、行動が次の一歩。さあ、アンガーマネジメントをマスターして、次なるチャレンジに臨みましょう。
◼️今日のおすすめの一冊
ビジネスパーソン、特に会社を辞めずに起業を考えている方々に向けておすすめしたい一冊は、ダニエル・ゴールマンの『EQ(こころの知能指数)』です。
この本は、感情知能(エモーショナル・インテリジェンス)と呼ばれる概念を広く知らしめた作品です。高いIQ(知能指数)だけが成功の鍵ではなく、人々と上手くやっていくためには、感情を理解し、コントロールする能力が極めて重要であると述べています。
特にアンガーマネジメントについても、感情のコントロールがいかに人間関係やビジネスに影響を及ぼすかについて深く掘り下げています。怒りはもちろん、他の感情に対する理解も深まるでしょう。
この本を読むことで、ビジネスで成功を収めるための新たな視点とスキルが身につきます。感情をコントロールし、そのエネルギーをプロダクティブな形に変える方法を習得することが、会社員としてだけでなく、将来的には起業家としても成功を収めるための重要なステップとなるでしょう。
自分自身の感情を理解し、それを有効に使う力は、ビジネスシーンでの対人関係はもちろん、プライベートにおいても非常に役立ちます。『EQ(こころの知能指数)』は、そのようなスキルを磨くための優れたガイドブックです。ぜひ手に取って、あなた自身の感情管理スキルを高めてください。
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