9月1日(金) 食は天地の恵み

食は天地(あめつち)の恵み

秋は野菜や果物、魚など、ほかの季節にも増して多くの食材が旬を迎えます。米が収穫される時期でもあり、「食欲の秋」をイメージする人も多いでしょう。

消費者にとっては美味しいものをたくさん味わえる嬉しい季節ですが、農家や漁師など、食に関わる仕事に就く人々にとっては、寝食を惜しんで収穫に励むなど、非常に忙しい時期でもあります。

食事をいただく際には、こうした人たちへの感謝を忘れないようにすることが肝要です。また、私たちが口に運び、健康な体を保ってくれる食べ物は、かつて生きていた動植物にほかなりません。

茶碗一杯のごはんは、米、約3250粒にあたるとされます。その一粒一粒は、蒔けば発芽して命を紡ぐことのできる種でした。食べるという行為は、命をいただく行為なのです。

生きていくための欠かせない食事だからこそ、大自然の恵みと多くの人々の働きへ思いを馳せ、ていねいに味わいましょう。

今日の心がけ◆感謝の心で食事をいただきましょう 

(出典:職場の教養 2023年8月号)


◼️会社を辞めない起業家に向けて

『食は天地(あめつち)の恵み』というエピソードは、私たちが普段考えるよりもずっと多くの人々や要素が絡んでいることを教えてくれます。秋の季節は確かに「食欲の秋」と称されるほど、美味しいものが豊富ですが、その背後には多くの人々の努力と、自然界からの恵みがあります。

このエピソードを読んで、僕が起業家として特に感じたのは、いかに事業やプロジェクトが多くの要素に支えられているか、ということです。茶碗一杯のごはんを食べる行為が、農家、漁師、運送業者、店主、そして自然界など、多くの人々や要素に支えられているように、一つのビジネスも同様です。

会社を辞めずに起業するという道を選ぶなら、この視点は特に重要です。サイドビジネスで成功を収めるためには、自分一人の力ではなく、周りの人々や環境に感謝しながら前に進むことが重要です。会社で得たスキルや人脈、そこで働く多くの人々のサポートがあって初めて、サイドビジネスでも成功を収めることができるのです。

また、会社を辞めずに起業をする場合、リスクも分散されますが、時間やエネルギーが限られることも多いです。その制約の中で、どれだけ「ていねいに」事業を進められるかが試される瞬間でもあります。このエピソードが教えてくれるように、一つ一つの行為に意味と価値を見出し、感謝の心を持つことで、より豊かな成果を生むことができるでしょう。

「食は天地の恵み」と同じく、ビジネスもまた多くの要素によって成り立っています。その中で、会社を辞めずに起業を目指すあなたには、その多様な要素を結集し、一つの成功に導く力が必要です。感謝の心を持ち、制約を乗り越え、失敗を恐れずに挑戦してください。だって、最も美味しい季節は、数々の試練と努力を経て初めて訪れるのですから。それでは、あなたもその「食欲の秋」を自分自身で創り出しましょう。行動することでしか、次の季節は訪れないのですから。



◼️今日のおすすめの一冊

『食は天地(あめつち)の恵み』のエピソードと連動したテーマ性を持ち、ビジネスパーソンにおすすめしたい一冊は、スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』です。この本は、人生やビジネスで成功するための「習慣」について深く掘り下げており、その中でも特に「相互依存性」に重点を置いています。

『7つの習慣』では、成功には個人の努力だけではなく、他人との良好な関係やコミュニケーションが非常に重要であると教えています。これは「食は天地の恵み」のエピソードとも共通するテーマで、一杯のごはんや一つのビジネスが多くの要素と連携して成り立っていることに繋がります。

この本を読むことで、単なるビジネススキルだけでなく、人々とどのように良い関係を築き、共に成長していくかという「人間性」についても学ぶことができます。特に、会社を辞めずに起業を考えている方にとって、このような相互依存性を理解し、実践するスキルは非常に価値があるでしょう。

人と人、自然と人、ビジネスと社会。すべては相互に影響し合っています。『7つの習慣』はそのような相互依存の重要性を教えてくれる一冊です。この本を通して、あなた自身の「食欲の秋」を創造する力を高めてみてはいかがでしょうか。

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