9月12日(火) 身近なことから

身近なことから

Yさんは出張が多く、よくホテルを利用します。ある日、部屋に到着したYさんが浴室に入ると、洗面台に1枚の緑色のコインがありました。不思議に思って手を伸ばすと、コインの横にメモが置いてあることに気づきました。

そのメモには、歯ブラシやカミソリなどのアニメティーを使用せずにコインをフロントに持っていくと、1年間で集まったコインの枚数分を基金として、地球の緑化活動のために寄付すると書かれていました。

それまで環境問題に関心を持っていなかったYさんでしたが、そのメモを読んで日々の生活の積み重ねが、環境の保全につながると感じたのでした。

昨今は異常気象や、自然災害による被害も少なくありません。地球の環境を保全することは、私たちの生活そのものを守る取り組みだと言えるでしょう。

その日、持参していたアメニティーを使用し、コインをフロントに持っていったYさん。それからは環境問題への関心を深め、積極的に学ぶと共に、節水や節電等、できることから実行しています。

今日の心がけ◆環境問題への関心を深めましょう

                   (出典:職場の教養 2023年8月号)


◼️会社を辞めない起業家に向けて

『身近なことから』というエピソードは、非常に示唆に富む物語です。Yさんの体験は小さなきっかけから始まった一連の変化を描いており、これはすべての起業家、特に会社を辞めずに何か新しい事業を始めようと考えているビジネスパーソンにとって非常に価値のあるメッセージを含んでいます。

まず、このエピソードが示しているのは、「身近なこと」からスタートする価値です。会社に勤めながら起業する際、大掛かりなビジネスプランや複雑な市場調査に追われがちですが、Yさんのように日常生活の中で問題を見つけ、それを解決するアイデアが浮かぶこともあります。そういった小さな発想が大きなビジネスに成長する可能性が十分にあります。

次に、このエピソードは「行動する力」の重要性を教えています。Yさんはただ単に緑色のコインとメモに感心しただけでなく、自らの行動を変え、持続可能な習慣を形成しました。これは起業においても同じです。アイデアは大切ですが、それを具現化する行動がなければ何も始まりません。

また、今話題の環境問題を取り上げたこのエピソードは、社会的な価値を提供するビジネスの重要性にも触れています。地球の環境を守るという大きな目的に対して、小さな行動が積み重なることで大きな変化を生む—このようなビジネスは、ただ利益を追求するだけでなく、社会に対しても貢献する力を持っています。

会社を辞めずに起業する道は、リスクを分散しながらビジネスを始める大きなメリットがあります。しかし、それは同時にエネルギーと時間を二つの方向に分けなければならないというデメリットもあります。だからこそ、Yさんのように「身近なことから」始め、小さな成功を積み重ねて自信をつけることが大切です。

最後に、会社を辞めずに何か新しいことを始めたいと考えているあなたに言いたい。その一歩を踏み出す勇気が、未来を大きく変える力になるでしょう。身の回りの小さな問題や疑問から始めて、その解決策を見つけ、行動に移す。その一連の流れが、あなた自身の成長と共に、世界にも大きな影響を与えるかもしれません。だから、待たずに行動を始めましょう。ありたい姿への第一歩は、あなた自身の手にあります。

◼️今日のおすすめの一冊

ビジネスパーソン、特に会社を辞めずに何か新しいことを始めたいと考えている方々におすすめする一冊は、『0円副業のススメ』(”Side Hustle: From Idea to Income in 27 Days”)です。この本は、クリス・ギレボーによって書かれ、副業やサイドプロジェクトから収益を得るためのステップバイステップのガイドを提供しています。

この本は「身近なことから」行動に移すという観点で非常に役立ちます。最初のアイデアを形にする方法から、市場調査、プロトタイピング、そして最終的なビジネスの展開に至るまで、短期間で行える具体的な行動プランが詳しく説明されています。もし、Yさんのように日常生活の中で問題を見つけて解決するアイデアが浮かんだら、この本はそのアイデアを具体的なビジネスに変える手助けをしてくれるでしょう。

さらに、本書は副業を成功させるためのリスク管理、時間管理についても考察しています。会社に勤めながら副業を行う場合、時間とリソースは限られています。そのような状況でうまくバランスを取り、成功に導くための具体的な方法がこの本には満載です。

いくら素晴らしいアイデアがあっても、それを実現するための「行動する力」がなければ、アイデアはただの考えに過ぎません。この本は、その「行動する力」を身につけるための実用的なガイドです。是非、読んでその第一歩を踏み出してみてください。ありたい姿への道は、あなたがその一歩を踏み出した瞬間から始まります。

ページをシェアする