8月29日(火) 順応する姿勢

順応する姿勢

アメリカのメジャーリーグでは今シーズンから試合時間の短縮を目的に「ピッチクロック」という新しいルールが導入されました。

これは投手が投球するまでと打者が打席に入るまでの時間に制限をかけるというもので、これまでにないルール変更の1つとされます。

私たちの生活の中にある様々なルールも、変更されることがあります。実際、法律は度々改正されており、会社のルールも新しいものが加えられたり、それまであったものが変更されたりします。

それは時代と共に物事の常識が変わっていくことが関係しているでしょう。

そうした時に求められるのは、変化に素早く順応する姿勢です。ルールにどのような変更があったのかを正確に把握し、それを受け入れて次の一手を考えていくことが大切なのではないでしょうか。

物事の移り変わりが激しい昨今、考え方や行動に柔軟性を持たせることが重要となります。変化に対応する姿勢を忘れずに行動していきましょう。

今日の心がけ◆変化に柔軟に対応しましょう
                    
(出典:職場の教養 2023年8月号)


◼️会社を辞めない起業家に向けて

このエピソード「順応する姿勢」から学べることは多いです。特に、会社を辞めずに起業をしようと考えているビジネスパーソンにとっては、極めて重要な教訓が含まれています。

まず、環境は刻一刻と変化しており、誰にも止めることはできない、という事実。この原則はスポーツに限らず、ビジネスの世界でも同様です。私が初めて起業したときも、市場は予測できないほど急速に変化していました。新しいテクノロジーが登場し、消費者のニーズが日々シフトする中で、私たちは何をすべきかを常に考えなければなりませんでした。とくにサラリーマンとして働きながらサイドビジネスを行う場合、企業文化やビジネスモデルに対する柔軟性が試される瞬間が多々あります。

次に、私たちにできることは、環境の変化に柔軟に対応し続けること、です。これが極めて重要なポイントであり、起業家としての資質を測るバロメーターの一つとも言えます。変化に順応する能力があるかどうかは、長い目で見たときにビジネスが成功するかどうかを左右します。ピッチクロックのような新ルールが登場したとしても、そのルールに合わせて最適な戦略を模索し、選手たちにそれを教えるのが監督の仕事です。同様に、ビジネスの舞台裏でも、変化に柔軟に対応する姿勢が求められます。

物事の移り変わりが激しい昨今、柔軟性がなければ生き残れません。これはサイドビジネスを行いながらの起業においても同様です。企業で働きながらも、自分のビジネスアイデアに賭ける時間と労力を見つけ、それに献身的に取り組む必要があります。この過程で確実に障壁にぶつかるでしょうが、それを乗り越える力が必要です。

会社を辞めずに起業する道は決して平易ではありません。しかし、環境の変化に順応して、柔軟な思考と行動を持続することで、その困難さも克服できます。今がその第一歩を踏み出す最適な瞬間です。行動に移し、自分自身の可能性を広げてください。確実に、その先には新しい世界が待っています。



◼️今日のおすすめの一冊

ビジネスパーソン、特に会社を辞めずに起業を目指す方々におすすめしたい一冊は「リーン・スタートアップ」(原題:The Lean Startup)です。この本はエリック・リースによって書かれ、スタートアップビジネスの新しいアプローチを詳細に解説しています。

この本で注目すべきは、限られたリソースと時間の中で、いかに効率的にビジネスを展開していくかという考え方です。会社を辞めずに起業を目指すというスタンスは、時間や資本、そして人的リソースが制限されている状態に通常置かれます。そのような制約の中で「リーン」な思考と実行が求められます。

「リーン・スタートアップ」の手法は、環境の変化に柔軟に対応しながら、顧客からのフィードバックを速やかに取り入れ、継続的にプロダクトやサービスを改善していくことに重点を置いています。このプロセスは「構築-計測-学習」とも呼ばれ、早い段階での仮説検証と改善を繰り返すことで、無駄を排除します。

この書籍を読むことで、環境の変化に素早く適応するスキル、そしてその変化から学び続ける力を身につけることができるでしょう。サラリーマンとして働きながらサイドビジネスで起業する場合、このような「リーン」な思考と行動が特に必要とされます。ぜひ、この一冊を手にとって、新しいビジネスの世界への第一歩を踏み出してみてください。

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