3月5日(火) 五重塔
五重塔
日本が世界に誇る建造物の1つに五重塔があります。現存する世界最古の木造建築である法隆寺の五重塔をはじめ、各地に数多く建立されています。
五重塔は地震で倒れた事例がほとんどありません。「心柱」という真中の大きな柱を中心に揺れを吸収する「柔構造」で建てられたからと推測されています。
江戸時代に建立された五重塔の心柱に至っては、柱が地面から浮いていて、「不安定の安定」という柔構造の特徴を如実に表わしています。
翻って、私たちの思考も「あなたはこうだ」「部下にはこうあるべきだ」と決めつけて相手を見ると、見方としては安定しているようでも、あくまでも決めつけなので、関係性は不安定になりやすいものです。
反対に、人の感情や考え方、状況は変化するものとして、不安定な要素を受け止め、相手に合わせていくと、関係が安定することもあります。
「それが絶対」という見方は、人の感情や考え方の変化をとらえられなくなります。柔軟な思考と受容する懐の深さを養いながら、仕事に取り組みたいものです。
今日の心がけ◆柔軟な考え方で受容しましょう
(出典:職場の教養 2024年3月号)
◼️起業を目指すあなたに向けて
日本が世界に誇る五重塔は、その壮麗な外観だけではなく、地震という自然災害に対する驚異的な耐久性で知られています。この五重塔が示す「柔構造」という原理は、経営の世界においても、私たちが目指すべき持続的成長へのヒントを豊富に含んでいます。このエピソードから学ぶべき点を、経営者の視点から深掘りしていきたいと思います。
1. 外部環境との調和
組織が持続的に成長を遂げるためには、刻々と変化する外部環境に適応し続ける柔軟性が不可欠です。五重塔の「心柱」に見られるように、どんなに外部からの力が加わっても中心を保ちながら変化を受け入れる構造は、経営においても重要な教訓を提供します。具体的には、
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