3月4日(月)　実を結ぶために

実を結ぶために

各地で梅の花が見頃を迎えています。花はやがて実となり、梅干しなどに加工されますが、この梅の実は、根から吸い上げて幹や枝を伝って運ばれた、水や養分によって立派に成長する必要があります。

若手社員のAさんは新商品の企画リーダーを務めることになりました。しかし、次第に先輩のBさんが取り仕切るようになったのです。加えてリーダーのAさんを飛び越えて、担当外の上長に案件を相談する人も現れました。

それにより指揮系統が乱れ、情報が錯綜するなどの混乱が生じました。結局、新商品の案はまとまらず、企画を白紙に戻すことになったのです。

何事にも順序があります。今回の例では、若輩であったとしても、企画を任され、全容を把握しているAさんを中心に企画チームが団結すべきだったでしょう。

梅の花は、根につながっていてこそ立派に結実します。職場や家庭など多くの組織においても、それぞれの中心者につながり、心を合わせることが、発展や成功のカギとなるのです。

今日の心がけ◆中心者に心を合わせましょう　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（出典：職場の教養 2024年3月号）

◼️起業を目指すあなたに向けて

経営者からの感想

はじめに
季節の移り変わりと共に、梅の花が満開になるこの時期は、自然界が織りなす一つの奇跡を目の当たりにしているようです。しかし、その美しさの裏には、無数の栄養素が根から吸収され、一つ一つの花を咲かせ、やがては実を結ぶための長い過程が存在します。この自然のプロセスは、ビジネスの世界におけるチームビルディングやプロジェクトマネジメントにも通じるものがあります。今回のエピソードは、そんな自然界の摂理とビジネスの世界の類似性を浮き彫りにし、多くの教訓を私たちに与えてくれます。

リーダーシップの本質とその重要性
ビジネスにおけるリーダーシップの重要性は、今回のエピソードからも明らかです。若手社員のAさんが新商品の企画リーダーに任命されたことは、彼にとって大きなチャンスであったはずです。しかし、プロジェクトが進むにつれ、経験豊富な先輩社員のBさんが事実上のリードを取るようになり、Aさんを飛び越えて上長に相談するメンバーが現れるなど、プロジェクトは混乱を極めました。これは、Aさんのリーダシップ不足が露呈した瞬間であり、それが企画を白紙に戻す一因となったことは否めません。

リーダーシップは単に方向性を示すだけではなく、チーム全体を巻き込み、メンバー一人ひとりの能力を最大限に引き出し、組織全体の成果に貢献することが求められます。これには、

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