8月18日(金) 良心と良識

良心と良識

Sさんは、最近、ある2つの言葉を聞くことも使うこともなくなったことを気にかけています。それは、正しい行ないをしようとする心「良心」と、善悪の健全な判断力である「良識」という2つです。

例えば、「良心がある人」「良識ある行動をとれる人」は、どちらも社会を健全にするには必須の存在です。こうした人が世の中からいなくなると、社会はますます混沌としてしまうのではないかとSさんは考えたのです。

山間(やまあい)の小川がいくつも集まって大河の流れとなるように、多くの人の良心と良識が集まれば、社会の中で大きな力として発揮されることでしょう。

社会や企業の様々な課題の解決にはルールづくりや技術の発展が必要ですが、その根底にあるものは良心です。

少しでも社会に貢献できる人になりたいと願うSさんは、利得や欲にまどわされず良心に従って行動しようと決心しています。さらに、良識を発揮していくことの大切さを、家族や職場の仲間に伝えていこうと思っています。

今日の心がけ◆善悪の判断力を高めましょう
(出典:職場の教養 2023年8月号)



◼️会社を辞めない起業家に向けて

『良心と良識』のエピソードを読んで、起業家としての私の経験から感じることがいくつかあります。

まず、ビジネスの世界でも、Sさんが言及した「良心」と「良識」は非常に重要です。特に、初めての起業は不確実性やプレッシャーの中で、どのような選択をするか、どのような価値観を持つかが立ち上げの鍵となります。私自身も、数々の決断の際に自らの良心と良識に照らし合わせることが多かったです。商売は結果が全てと思われがちですが、そのプロセスでどれだけの良心を持ち続け、良識ある判断ができたかが長期的な信頼やブランドの形成につながります。

Sさんの話には、社会や企業の成長や変革のために、技術や戦略だけでなく、人々の「良心」と「良識」が集まって初めて大きな変化や価値を生むという考えが込められています。これは、会社を辞めずに起業を考えるあなたにとっても、非常に参考になるはずです。会社員としての役職や地位を保ちつつ、新しい事業やアイディアを追求する際、その背景にある良心と良識が、同僚や関連者からの信頼を築く大きな力となるでしょう。

最後に、あなたが新たな挑戦をする中で、一歩を踏み出すことが不安や恐れでためらうことがあっても、Sさんのように自らの良心と良識を信じ、その力を信頼して前に進んでください。そして、その胸の内に秘められた「良心」と「良識」を持って、社会に新しい価値をもたらす勇者となりましょう。あなたの挑戦が、大河の一滴となることを心から期待しています。行動の時は今、勇気を持ち、踏み出そう!



◼️今日のおすすめの一冊

「良心」と「良識」の価値を深堀する上で、ビジネスパーソンにおすすめしたい一冊は、スティーヴン・R・コヴィー著の『7つの習慣』です。

この本は、成功するビジネスパーソンやリーダーに共通する習慣や思考法を7つのステップにまとめて紹介しています。そして、これらの習慣や思考法は、ビジネスだけでなく私たちの日常生活においても非常に有用です。特に「原則中心の人生を生きる」や「まず終わりを思い描く」など、自らの良心や良識を持ち続けながら、効果的に行動するためのヒントが詰まっています。

また、コヴィーは、持続的な成功と真のリーダーシップは、技術や戦略だけでなく、人々の内面や価値観に根ざしていると強調しています。これは『良心と良識』のエピソードにも通じる考えであり、ビジネスの場でも、人々との関係性を深化させ、信頼を築くための大切な要素と言えます。

この本を読むことで、ビジネスパーソンは、自らの行動や判断において「良心」と「良識」を大切にする方法や考え方を身につけることができるでしょう。

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