8月16日(水) まずやってみる

まずやってみる

60代のMさんは、自らをアナログ人間と称し、スマートフォンが普及した昨今でも旧来型の携帯電話を愛用していました。

しかし、社内でデジタル化の取り組みが始まり、情報共有や予定の管理等をスマートフォンで行なうことになったため、Mさんにも1台貸与されました。

当初、Mさんは〈自分に使いこなせるか〉〈使い方を間違えて仕事に支障が出たらまずい〉〈できればこれまで通りのやり方でやりたい〉と後ろ向きな気持ちにとらわれていました。

しかし、周囲に使い方を教えてもらいながら、実際に使用し始めると、悪戦苦闘しながらも徐々に操作に慣れてきました。すると、各種の便利な機能に気が付き、かえって仕事がはかどったのです。

これまで新しい機器の使用を敬遠してきた時間がもったいないと思うほどに、スマートフォンが手放せなくなったMさん、今後も、先入観や苦手意識を持たずに、新しいことに挑戦しようと気持ちを切り替えたのでした。

今日の心がけ◆何事も挑戦してみましょう

(出典:職場の教養 2023年8月号)



◼️会社を辞めない起業家に向けて

『まずやってみる』というエピソードは、新しいことへの取り組みに対する迷いや恐れが、経験を通じて大きな成果や変化を生む可能性があることを示しています。Mさんの初めの不安や躊躇といった気持ちは、多くのビジネスパーソンが新しい取り組みを始める際に感じるものでしょう。しかし、一歩を踏み出すことで、未知のものの魅力やメリットを発見し、自らの成長や新しい価値を生み出すことができるというのは、とても感じ入るエピソードだと思います。

先輩起業家として、会社を辞めずに新しいビジネスや起業を考えているあなたに伝えたいことは、始めることの大切さです。経験や実践を通じて、新しい視点や方法が見えてくることがあります。そして、そこからはじまる数々の発見やチャンスが、あなたを待っています。Mさんのように、一度挑戦してみることで、その先に大きな変化や成功があるかもしれません。今は迷っているかもしれませんが、一歩を踏み出す勇気を持ってください。未来の成功の第一歩は、今の「まずやってみる」から始まります。あなたの挑戦が、次の素晴らしい物語を生むかもしれません。さあ、一緒に新しい未来をつかみ取りましょう!



◼️今日のおすすめの一冊

今日のエピソードから連想されるテーマは、新しいことへの挑戦、成長の過程、そして不安を乗り越えての発見や変革です。そういったテーマを基に、ビジネスパーソンに向けて読んでほしいと感じる本は、『マインドセット』(原題: “Mindset: The New Psychology of Success”)であり、その著者は心理学者キャロル・S・ドゥエック博士です。

この書籍では、成功を決定する「固定思考」と「成長思考」という二つのマインドセットについて詳しく解説されています。固定思考の人は、能力や才能は生まれつき定まっていると信じており、失敗を避ける傾向があります。一方、成長思考の人は、努力と経験を通じて能力や才能を伸ばすことができると考え、挑戦や学びを楽しむことができます。

Mさんのエピソードは、始めは固定思考にとらわれていたものが、経験と挑戦を通じて成長思考へとシフトしていった様子が垣間見られる点で、この『マインドセット』との連携が深いと感じます。

この本を読むことで、自身の思考パターンを認識し、より柔軟で開かれた「成長思考」に移行するヒントや方法を得られるでしょう。特に、新しいことに挑戦しようとしているビジネスパーソンには、その成果を最大化するための大切な読み物となるでしょう。

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