8月14日(月) 私にはできる

『私にはできる』  

入社7年目のYさんは、新しい部署で未経験な業務に携わることになりました。

仕事が思い通りにいかず落ち込んでいた時、ある言葉に出合いました。

「不可能なことなどないわ。Impossible(不可能)という言葉に、I’m possible(私にはできる)と書いてあるのだから」。これはイギリスやアメリカで活躍した女優オードリー・ヘップバーンの言葉です。

ヘップバーンは大戦下にあって十分に食事をとれないなど苦労の多い10代を過ごしており、その経験から、晩年はユニセフの親善大使として活動していました。

Yさんは、ヘップバーンの言葉と生涯を知り、彼女に対して尊敬の念を抱きました。そして、どんな困難な状況でも、挑戦しようという気持ちがあれば必ず成功できると思えたといいます。

そこで、その日から「私にはできる」と繰り返し自分に言い聞かせるようにしたのでした。私たちも期待やプレッシャーに押しつぶされそうになっても、目の前の壁を乗り越える、自分を励ます言葉を持ちたいものです。

今日の心がけ◆自分を励ます言葉をみつけましょう
(出典:職場の教養 2023年8月号)



◼️会社を辞めない起業家に向けて

起業家としての私から見て、Yさんのエピソードは多くの重要な教訓を含んでいます。起業、特にサラリーマンからの起業への道は困難が伴うものです。新しい挑戦、不慣れな環境、そして多くの不確実性。しかし、その全てが、オードリー・ヘップバーンの「I’m possible」という言葉のように、異なる視点からの新しい可能性や機会を生み出す原動力に変わり得るのです。

オードリー・ヘップバーンの生き様やその言葉は、困難や限界を超えて夢を追い続ける大切さを教えてくれます。私も起業家としての道のりには数多くの困難が伴いましたが、自分自身を鼓舞する言葉や信念があれば、それはあなたのビジョンや目的を強化する燃料となります。

会社を辞めずに起業することを検討しているビジネスパーソンへ。あなたの心に響く「私にはできる」という言葉を持って、その挑戦を恐れず、熱心に取り組んでください。何があっても、その意志がある限り、限界はないのです。だから、挑戦し続け、あなたの夢を追い続けてください。



◼️今日のおすすめの一冊

もちろん、エピソードと感想文の内容を考慮に入れた上で、ビジネスパーソンにおすすめする一冊は『マインドセット:「やればできる!」の研究』(原題: “Mindset: The New Psychology of Success”)で、著者はキャロル・S・ドゥエックです。

この本は、人々の考え方や態度には大きく分けて「固定思考」と「成長思考」の2つのマインドセットが存在すると説くものです。固定思考の人は、能力や才能は生まれつき決まっていると信じ、失敗を恐れる傾向があります。一方、成長思考の人は、努力や学びを通じて自らを成長させることができると信じており、困難や失敗を乗り越えるチャンスととらえます。

ビジネスの世界においては、日々の業務の中でさまざまな困難や障壁に直面することが少なくありません。この本を読むことで、読者は自らのマインドセットを意識し、困難をチャンスととらえ、挑戦することの重要性を再認識することができるでしょう。

「私にはできる」という気持ちを持つことは、成長思考を持つことと深く関連しています。この本は、そういった考え方を形成・強化するための手引きとして、多くのビジネスパーソンに役立つことでしょう。

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