8月13日(日) 長所伸展

長所伸展(ちょうしょしんてん)

昨シーズンのプロ野球はオリックス・バファローズが26年ぶりの日本一に輝き、チームを率いた中嶋聡監督の手腕が高く評価されました。

2020年の途中から指揮を執っている中嶋監督がコーチたちに求めたことがありました。それは、選手の長所を徹底的に伸ばすことです。

コーチが選手に対して短所を直すのではなく、選手それぞれが持つ個性的な特徴を長所と捉え、それを活かす指導をすることを意識させました。

この長所を伸ばす指導を続けることで、選手も〈コーチが自分の長所を理解してくれている〉と感じ、その長所を試合でも発揮して生き生きとプレーするようになりました。その指導の積み重ねが好成績に結びついたとも言えるでしょう。

私たちは人の短所や欠点に目が向きがちです。社会人として、もちろん最低限改めなければいけない部分は指摘するべきでしょう。

しかし、それぞれに持って生まれた良さ、後天的に身についた良い部分を伸ばすことで、新たな境地が開けてくるかもしれません。

今日の心がけ◆人の良い部分に目を向けましょう
(出典:職場の教養 2023年8月号)



◼️会社を辞めない起業家に向けて

『長所伸展』のエピソードからは、人々の真のポテンシャルを引き出すための重要な教訓が得られます。起業を目指す私たちにとって、この教訓は特に重要です。ビジネスの世界でも、自らの長所や、チームメンバーの個別の強みを活かし、伸ばしていくことは、企業の成果やイノベーションに大きく影響します。

中嶋監督の「長所を徹底的に伸ばす」というアプローチは、スタートアップの経営にも共通する部分が多いと感じます。新しいビジネスを築き上げる際、全ての短所や欠点を克服しようとすると、エネルギーが散漫になりがちです。しかし、チームの中に潜む個々の強みや独自性を最大限に活かすことで、独特な価値を生み出し、競合との差別化を図ることができます。

私たちが起業を目指すとき、外からの様々な意見や批判に直面することは避けられません。しかし、『長所伸展』の教訓を心に留め、自分や仲間の真の強みに焦点を絞り、それを最大限に活かすことが、成功への道となるでしょう。

最後に、会社を辞めずに起業を考えているあなたへ。自分の中の「長所」と「情熱」を見つけ、それを信じて一歩踏み出す勇気を持ちましょう。未知の領域に挑戦することが、あなたの新たな長所をさらに伸ばし、未来を切り開く力となります。今こそ、行動の時です!



◼️今日のおすすめの一冊

今日のエピソードを踏まえて、ビジネスパーソンに特におすすめしたい書籍は、「ストレングスファインダー 2.0」です。

この書籍は、トム・ラスによって書かれ、ビジネスパーソンや組織のリーダーに向けて、個人の強みを最大限に活かす方法を提案しています。ストレングスファインダーの理論では、人は自身の強みを知り、それに焦点を当て、さらに伸ばしていくことで、最高のパフォーマンスを発揮するとされています。

書籍には、オンラインアセスメントを受けるためのコードも付属しており、自分のトップ5の強みを知ることができます。そして、それぞれの強みの詳しい説明や、強みを最大限に活かすための戦略も提供されています。

ビジネスの現場では、問題や課題に焦点を当てることが多く、自分やチームメンバーの弱点を修正しようとするアプローチが取られがちです。しかし、「ストレングスファインダー 2.0」を通じて、強みを中心に置くことの価値を再認識し、実践することで、ビジネスの成果やチームの活力を高めることができるでしょう。

この書籍は、あなたの強みやチームのポテンシャルを最大限に引き出すための手引きとなること間違いなしです。

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