8月1日(火)　健康への過信

健康への過信

記録的な猛暑、また冷房のきいた室内との気温差で体調管理に苦労している人が多いかもしれません。

建設現場で働くAさんは、学生時代は運動部に所属しており、仕事でも毎日体を動かしていることから、体力や健康には自信がありました。

ある日、友人と会い、食事を楽しんだ翌日のことです。二日酔いで体も重く、なんとか仕事をしていると、段々と頭が痛くなり、体がフラフラしてきました。

同僚に体調が悪い旨を告げ、早退したのですが、後日、上司から大きな事故にも繋がりかねないと指摘され、身の縮む思いをしたのでした。

〈若いし体力もあるから大丈夫だろう〉と自分の健康を過信していたAさん。暴飲暴食、夜更かしなど、体調管理を怠っていたことを改めて反省し、今は健康的な生活を心がけています。

良い仕事をするために、そして人生を楽しむためにも、体調管理は欠かせません。忙しい日々でも、体を労わることを忘れず過ごしたいものです。

今日の心がけ◆体調管理に留意しましょう
（出典：職場の教養 2023年8月号）

◼️会社を辞めない起業家に向けて

起業家としての道を歩む皆さんに、このエピソードが教えてくれるメッセージを共有したいと思います。

Aさんの体験は、私たちが自分自身を理解すること、そして体調を整えることの重要性を示しています。それはビジネスパーソンにとって、とりわけ起業家にとって、至極重要な教訓です。一見、強く、頑健な人であっても、体調を崩す可能性があります。

起業を志す者にとって、体調管理は成長への道のりを切り開くための極めて重要な要素です。自己管理を怠ると、どれだけ優れたビジネスアイデアを持っていても、そのパフォーマンスを最大限に引き出すことは難しくなります。

体力と健康を過信するのではなく、常に自己管理を心がけ、リスクを最小限に抑えること。それはビジネスの世界においても、私たちの健康においても同様です。

それから、Aさんが自身の体調管理を改善し、それを通じてより健康的な生活を送るようになったことに注目してください。それは、問題を直視し、対処する能力の証でもあります。これこそ起業家に必要な思考の一つです。

皆さん、このエピソードから学びを得たことを忘れず、自身の健康とビジネスの両方を維持するために、日々の生活の中で体調管理に留意しましょう。そして、その調和の中で成功への道を切り開いていきましょう。この挑戦は皆さん一人ひとりの手の中にあります。毎日が新たな始まりです。さあ、今日を最高の一日にしましょう！

◼️今日のおすすめの一冊

今日のエピソードから、ぴったりな書籍を紹介したいと思います。「リーン・スタートアップ　ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす（The Lean Startup）」です。

この本はエリック・リースが著したもので、製品開発とビジネス戦略を「リーン」な視点で捉える方法を提案しています。企業を辞めずに起業をするという考え方は、リソースを最大限に活用しながら、最小限のリスクで新しいビジネスを立ち上げるという「リーン・スタートアップ」の哲学と非常に合致しています。

また、この本は体調管理や自己管理といった側面を直接扱ってはいませんが、自己管理が極めて重要であるというエピソードから導き出される教訓とも連携しています。つまり、最小限のリソースで最大限の結果を生み出すためには、自分自身の健康とエネルギーを最適に管理し、その上でスマートな戦略を立てて行動することが重要だということです。

「リーン・スタートアップ」は、ビジネスを始めるための新たなアプローチと考え方を学ぶのに非常に適しており、会社を辞めずに起業を考えているビジネスパーソンにとっては、その道のりを歩むための有益なガイドになることでしょう。