5月14日(日) 応援

応援

応援とは、頑張っている人を励まし、奮い立たせることです。スポーツに試合やバレエ等の舞台発表を観て、選手や出演者に声援を送ることがあるでしょう。

私たちは勝利や成功を祈り、様々な場面で誰かを応援する機会があるものです。

観衆の1人としてチームに声援を送ることもあれば、特定の相手に対して「頑張って」「応援してるよ」などと伝えることもあります。また、言葉にしなくても「幸せになってほしい」と一心に願うことも、応援の1つと言えるでしょう。

誰かを応援しているときは、自分のことより相手のことを考えるもので、自分の気分や都合に関係なく、相手にとって良い結果を期待します。

人がそれだけ誰かを応援しているとするならば、自分も誰かに応援されていると考えても良いのではないでしょうか。

家庭や職場でも人を応援する機会は多くあるものです。誰かの幸せや成功を願ったり、その思いを言葉にしたりすることで、巡り巡って自分も好ましい影響が得られるという良い循環が生まれるかもしれません。

今日の心がけ◆応援する気持ちを持ちましょう

(出典:職場の教養 2023年5月号)

■経営者からの感想

応援は単に相手を助ける行為以上の価値を持つと考えます。

それは組織やチームの成功に対する直接的な影響を及ぼし、またその一方で、個々人の成長や満足感、生産性にも重要な役割を果たします。

応援という行為は、私たちが人間関係の中で経験する一部ですが、それはビジネス環境でも同様に重要です。実際、Googleの「アリストテレスプロジェクト」によると、チームの成功は個々のメンバーの技術能力よりも、チーム内の相互尊重や支援の精神、つまり”応援”が重要であると結論づけられています。

例えば、アップルは社内のコミュニケーションと連携を強化するため、社員同士が互いの成功を祝う「応援」の文化を育てています。

結果、アップルは2022年に3兆ドルの企業価値を達成し、業界をリードし続けています。

このような状況は、ただの偶然ではなく、社員一人ひとりが互いを尊重し、応援し合う企業文化が背後にあると言えます。

私たちも改めて応援の力を信じ、自ら実践していきましょう。そして、それを単に言葉や行為に留まらず、私たちの心の中に深く根ざすもので習慣化していきましょう。

最後に、皆さんに一つ提案です。今日から、あなたの周りの人々に対して、一言でも多くの応援の言葉を伝えてみてください。その一言が、あなた自身やあなたの組織にとって、想像以上の価値が生まれますので。

本日もこの感想文の主要なテーマである「応援」や「相互支援」の重要性に基づいて、以下の2つの書籍をご紹介します。
GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 アダム・グラント著

この本では、組織心理学者であるアダム・グラントが、人々が「ギバー(人に惜しみなく与える人)」「テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)」「マッチャー(損得のバランスを考える人)」「の3つのタイプに分類され、成功を収めるのは予想に反して「与える人」であると説明します。彼はまた、「与える人」が他人を応援し、サポートすることで自分自身も成功することを証明しています。この本は、他の人を応援する行為がどのように個人や組織の成果につながるのかを理解するのに役立ちます。

最強のポジティブチーム ジョン・ゴードン著

この本は、強力で成功するチームがポジティブなエネルギー、エンゲージメント、関係性、目標指向、コミュニケーションといった共通の要素を持っていることを明らかにします。これらはすべて、前述の感想文で強調された「応援」の概念と密接に関連しています。

著者のゴードンは、チームメンバーが互いを応援し、サポートし合うことで、チーム全体の結束力が高まり、生産性が向上し、組織全体の目標達成につながると説明します。また、彼の書く「応援」は、単に他人を励ます行為以上の意味を持ち、相互尊重、信頼、コミュニケーションの強化といったチームの健康性を維持し、向上させる道具として描かれています。

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