3月13日(水) だるま

だるま

Aさんの長女はこの春に中学3年生となり、高校受験を迎えます。昨年の夏には多くの高校をまわって志望校を定め、コツコツと努力を重ねてきました。

しかし、受験まで1年を切った今、模擬試験の結果が思うように上がらず、悩んでいる様子です。Aさんもどう励ますべきか、頭を抱えていました。

そんな時、出張先の群馬県高崎市で特産品の「だるま」が目につきました。何度倒れても起き上がる「七転び八起き」のだるまは縁起物として合格祈願にもよく使われ、努力を重ねる長女の姿にピッタリだと感じたのです。

だるまを購入し、「願いを込めて左目を描き入れ、願いが叶ったら感謝を込めて右目を描きなさい」と手渡すと、長女はさっそく左目を描き入れました。

すると〈大丈夫〉〈絶対できる〉という精神的な安定を得たのか、長女の成績は少しずつではあるものの、そこから上向きになっていったのです。

目標に立ち向かう際、たゆまぬ努力と共に、何かを信じて願いをかけることも、自身の励みになるものです。

今日の心がけ◆「できる」と信じて努力しましましょう                 

                       (出典:職場の教養 2024年3月号)



◼️起業を目指すあなたに向けて

ビジネスの世界においても、人生においても、目標に向かって前進する道のりは決して平坦ではありません。逆境や挫折は誰にでも訪れるものですが、そこからどう立ち直り、どう前に進むかが、最終的な成果に大きく影響を及ぼします。本エピソードにおいて、群馬県高崎市の特産品である「だるま」が持つ「七転び八起き」の精神は、まさにこの事実を象徴しています。

価値観の力
人が目標に向かって努力を続けられるかどうかは、その人の価値観に深く根ざしています。ニデック創業者の永守重信氏は、個人の能力の差はせいぜい5倍であるが、意識の差は100倍にもなると述べています。これは、個々人の内面におけるモチベーションの源泉が、外部的な能力以上に重要であることを意味します。「自分にはできる」という信念や「やりたい」という強い欲求は、困難に直面したときに、ポジティブな行動へと導く力を持っています。

持続可能なモチベーションの秘訣
「やりたい!」という感情が継続的な努力へとつながるためには、そのモチベーションの源泉を理解し、育てる必要があります。源泉とは、つまり個人の価値観です。価値観は人それぞれ異なり、自分自身や他人を動かすためには、その人が人生や仕事で何を大切にしているのかを理解し、それに対してポジティブな影響を与える行動をとることが重要です。

価値観の発見と尊重

自分や他人の仕事における価値観を理解するには、

続きはこちら