10月17日(火) 呼べば応える

呼べば応える

「呼応」という言葉には、文字通り、一方が呼びかけ相手がそれに応えるという意味と共に、互いに気脈を通じて物事を行なう、という意味があります。

仕事でも、各々の思いを通わせて行なう方が上手くいきますが、それには、普段、自分自身が相手の呼びかけに対して、どう応じているかが影響するでしょう。

呼びかけにおいて、最もシンプルな応え方が「ハイ」という返事です。

相手に名前を呼ばれたり、話しかけられたりした時に行なう「ハイ」という返事は、相手の存在を認め、受け入れるという意思の表れにほかなりません。

呼びかけても相手からの返事がないと苛立ちを覚えるのは、その人から自分は受け入れてもらえないと無意識に感じるからなのでしょう。

返事をする時のコツは、①すぐに、②はっきりと、③朗らかに行なうことです。そこに「喜んで」という思いを添えられれば、より理想的といえるでしょう。

打てば響く「ハイ」の返事が飛び交う職場には明るさが満ち溢れます。返事を磨き、お互いを尊び、心を通わせて、仕事をしたいものです。    

今日の心がけ◆爽やかな返事をしましょう

                   (出典:職場の教養 2023年10月号)


◼️会社を辞めない起業家に向けて

『呼べば応える』のエピソードを読んで、私の起業家としての経験や心境と重ね合わせて考えると、多くの共通点と教訓が浮かび上がってきます。特に、会社を辞めずに起業を考えているビジネスパーソンにとって、このエピソードから得られるメッセージは非常に大きいと感じました。

「呼応」という言葉の中には、互いの気脈を通じて物事を行う、という意味が含まれています。これは、ビジネスの現場においても非常に重要なことです。会社内での仕事やビジネスの取引でも、互いの思いや意志を通わせ、共感し合うことで、よりスムーズで効果的な成果を上げることができるのです。

私が起業家としての道を歩む中で痛感したことは、相手の呼びかけにどれだけ迅速かつ明確に応えるかが、関係性を築く上での鍵となるということです。特に、会社を持ちながら別のビジネスを立ち上げる場面では、時間やリソースが限られている中で、迅速かつ的確なコミュニケーションが求められます。

「ハイ」というシンプルな返事が、相手の存在を認め、受け入れる意思の表れであるように、起業の初期段階でも、小さな応対やアクションが大きな成果へと繋がることがあります。それは、相手から見て、あなたがどれだけそのビジネスを真剣に捉えているか、ということの現れでもあります。

明るく、朗らかに、そして「喜んで」という思いを込めての応対は、関係性を築く上で非常に有効です。会社を辞めずに起業を考えている方は、限られた時間やリソースの中で、このような心がけを持つことが、ビジネスの成長に繋がるでしょう。

最後に、今日の心がけのように、爽やかな返事を心がけることは、小さなことのようでいて実は大きな力を持っています。私たちの心や行動に、新しい風を吹き込み、より良い未来へと導く一歩として、日常の中でのこの心がけを大切にしていきましょう。

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