8月9日(水) ジャパンブルー

『ジャパンブルー』

東京オリンピックのエンブレムやサッカー日本代表のユニフォームに使われている青色は、日本をイメージする色として「ジャパンブルー」と呼ばれています。

これは、明治初期に来日したイギリスの化学者・アトキンソンが、衣服や暖簾(のれん)などの多くが藍色であるのを見て、そう呼んだことによります。

染料として使われる藍には、防虫、消臭、抗菌効果が期待できるといわれており、これも藍染が普及した要因だとも考えられています。

藍染は、職人がすべて手作業で手間暇をかけて行なわれ、染色した物を空気にさらして発色させるなど、様々な工程を経てきれいに色が染まるのです。

また、柄を表現するために「絞り」と呼ばれる技法を使い分けます。その他、色の濃淡を表現するために、染色する回数を調整したりするなど、工程の中には職人の技術が詰まっています。

こうした古くから受け継がれる技術の素晴らしさを再認識することも大切ではないでしょうか。

今日の心がけ◆伝統文化にふれましょう
(出典:職場の教養 2023年8月号)



◼️会社を辞めない起業家に向けて

『ジャパンブルー』のエピソードは、古くからの日本の伝統技術の深みと素晴らしさを、改めて感じさせてくれますね。こうした文化的価値や職人技術の高さが、現代社会で目立つ大舞台に結びついているのは非常に興味深いです。

これは起業においても同様で、何かを創り出す上で伝統や独自性が大切な要素であると言えます。新たなビジネスを始める際、過去から学び、歴史ある技術や理念を現代のニーズに合わせて生かすことで、本当に価値のあるサービスや商品が生まれるのです。

藍染の技術のように、手間と時間を惜しまず、細部までこだわり続けることが、あなたのビジネスを特別なものにする要素かもしれません。また、その過程で新たな価値を見つけ、それを世に広めることが起業家の役割でもあります。

会社を辞めずに起業を考えているあなたへ。藍染のように、時間をかけて作り上げられる独自の技術や価値観を大切にしてください。それがあなたのビジネスを世界に向けて輝かせる、”あなただけのブルー”になるかもしれません。

そして、その価値を見つけたら、思い切って一歩を踏み出しましょう。あなたのビジネスが、新たな伝統を創り出す一歩になるかもしれません。前へ進む勇気と情熱が、あなたを未知なる興奮と成功へと導くでしょう。未来はあなたが創り出すものです。行動しましょう。



◼️今日のおすすめの一冊

この感想文を考えていて思い浮かべたのは、ピーター・ティールの「ゼロ・トゥ・ワン」です。

ティールはPayPalの共同創設者であり、Facebookの初期投資家でもあり、彼の見識はスタートアップやイノベーションに関心のあるビジネスパーソンにとって非常に価値のあるものです。

本書は新しいビジネスを作り出すためのアイデアや戦略について深く考察しています。既存の市場で競争するのではなく、全く新しい市場を創造し、そこで独占的に事業を展開することの重要性を説いています。

また、「ゼロ・トゥ・ワン」は独自の価値を持ち、それが他の何ものにも置き換えられない、一種独特な事業や製品を作り出すことを指しています。これは先程の感想文で触れた、藍染のような独特な技術や価値観とも通じる部分があります。

会社を辞めずに起業を考えているあなたにとって、この本は新たな視点を提供し、あなたのビジネスを独自のものにするためのアイデアを生み出すかもしれません。

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