8月20日(日) 相手への伝え方

相手への伝え方

人間関係において、問題が生じて口論となることは誰しもあるでしょう。そのような時はどう対処すれば良いでしょうか。

まず、言い過ぎてしまった場合には、すなおに謝ることです。そのうえで、自分の考えや意志をあっさり伝えましょう。その際には、相手を責める気持ちが表われないようにする必要があります。

責める気持ちがあると、口調が激しくなり、相手を威圧するような態度になってしまいます。言われた相手からすると、話の内容よりも、言い方や態度ばかりが印象に残ってしまう恐れもあるのです。

責める気持ちが抑えられない場合には、時間や場所を改めて伝えてみましょう。その際大切なことは、気持ちを落ち着かせたうえであっさりと伝えることです。

言いたいことを言わずにいると、不満が溜まってしまいます。それが積み重なると、余計に問題がこじれることにもなりかねません。

伝えるべきことはしっかりと伝え、良好な人間関係を築きましょう。

今日の心がけ◆自分の意思を伝えましょう
(出典:職場の教養 2023年8月号)



◼️会社を辞めない起業家に向けて

起業家として、会社を辞めずに新しい事業を立ち上げようとするビジネスパーソンたちへ。

先ず、ビジネスにおけるコミュニケーションの本質を理解することが求められます。その目的は、単に情報を伝えることではなく、相手を動かすこと。相手が動くことで新しい提携が生まれたり、ビジネスが進行するのです。

『相手への伝え方』のエピソードは、私たちビジネスマンにとっての教訓として非常に価値のあるものです。口論、すなわち「言い争う」ことは、ビジネスの世界でも避けて通れないことが多いです。しかし、それは悪いことではありません。それが果たす役割は、双方の意見や考えを鮮明にすること。ただし、その際に自分の感情、特に「怒り」をコントロールできないと、相手を意図しない方向に動かしてしまうリスクが増大します。

私たちが怒りを感じる理由は、自分が目指すべき姿や理想から逸脱することへの恐れに起因します。その怒りがあふれ出てしまえば、真意を伝えることができず、相手を惹きつけるどころか、反発させてしまうでしょう。

したがって、自分の感情を適切にマネジメントし、冷静さを持ちつつ、本質的なことを相手に伝えるスキルを磨くことが求められます。そして、言いたいことを言わないという選択は、その場の空気を和らげる一方で、長期的には問題が大きくなるリスクを孕んでいます。積極的に、そして建設的に意思を伝えることで、より健全な人間関係を築くことができるのです。

最後に、これから起業を志すあなたへ。このコミュニケーションのスキルは、ビジネスを成功させるための一つの武器となります。どんな障壁にぶつかっても、自らの感情をコントロールし、相手の心に響く言葉を見つけること。それがあなたのビジネスを進める力となるでしょう。今、この瞬間から、あなたのビジネスの成功のために、自分の感情をマネジメントしていきましょう。



◼️今日のおすすめの一冊

今日のテーマを踏まえたおすすめの一冊として、「EQ」(原題: “Emotional Intelligence”) by ダニエル・ゴールマンをご紹介いたします。

「EQ」は、感情の役割と感情のマネジメントの重要性を解き明かした代表的な書籍です。ビジネスにおいても、単に知的な能力や技術力だけでなく、感情を適切にコントロールし、他者とのコミュニケーションを円滑に行うための「感情知能」が極めて重要であると、ゴールマンは指摘しています。

この書籍を通して、怒りや恐れなどの感情が私たちの行動や判断にどのように影響するのか、また、それらの感情をどのようにコントロールし、生産的な方向へ導くことができるのかを学ぶことができます。

特に、前述の感想文において強調されていた「自らの感情をコントロールする」というテーマと、この書籍の内容が深くリンクしています。ビジネスパーソンとして、人間関係を円滑にし、更なる成功を目指すためのツールとして、この書籍の知見は非常に役立つでしょう。

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