7月22日(土)　成長の可能性

成長の可能性

仕事において、自分の得意な業務もあれば、苦手意識を持っている業務もあるでしょう。しかし、仕事を選り好みしてばかりいては、自分の成長の可能性を狭めてしまいかねません。

Aさんは、苦手な業務が多かった事務系の部署から、自分の得意とする営業系の部署に異動になり、自身の強みが活かせることを喜んでいました。

ところが、お客様を前にすると、自社の製品の特徴をうまく説明できなかったのでした。

そこで、前の部署で自分が作成したデータを分析し、関連する情報を取りまとめた資料を熟読して、商品のイメージを明確にしてから訪問先に行くようにしました。その後、少しずつ商品説明がお客様にも伝わるようになったのです。

今では、営業先に堂々と赴(おもむ)くことができるようになったというAさん。様々な仕事を経験していくことで、仕事内容に直結するスキルを高められると実感したのでした。

今日の心がけ◆様々な仕事に挑戦してみましょう
（出典：職場の教養 2023年7月号）

◼️会社を辞めない起業家に向けて

このエピソードは、新たなチャレンジに挑むことの価値を見事に描き出していますね。起業家としてこの物語は、新たな視角と大きな教訓を与えてくれます。

起業家として、苦手なことから逃げ出すのではなく、それに立ち向かう勇気を持つことが求められます。苦手なことを克服するためには、過去の経験を活用し、それを力に変える必要があります。Aさんのように、その経験が新たなスキルや知識、理解を深めるための一石となることでしょう。

彼女が自分の得意分野だけでなく、以前の部署での経験を活かすことで、最終的には新たな仕事に成功したという部分は、全てのビジネスパーソンにとって有益なメッセージです。それは、私たちが直面する挑戦や困難を通じて、自身の能力を拡張し、進化させることができるということを示しています。

結論として、私たち全ての人は、業務の範囲を広げ、新たな挑戦を積極的に迎え入れることで、成長の道を広げることができます。快適ゾーンから一歩踏み出し、自己の限界を押し広げることで、予想もしなかった可能性を見つけ出すことができるでしょう。

これからの皆さんへのメッセージは、起業の道を歩み始める際には、Aさんの物語を思い出して、様々な業務に挑戦し、経験を積むことの重要性を忘れないでください。それが、皆さんが起業家として成長し、成功への道を切り開くための鍵となるのです。

皆さん、未知の領域への一歩を踏み出す勇気を持ち、全力でそのチャレンジに取り組んでみてください。それがあなた自身の可能性を広げ、新たな道を開く、その第一歩となるはずです。始めることこそが全ての始まり。さあ、輝く未来への扉を開けるため、今、行動を起こしましょう。

◼️今日のおすすめの一冊

今日のエピソードと関連したおすすめの書籍は、『マインドセット「やればできる! 」の研究』（原題: Mindset: The New Psychology of Success）で、作者は心理学者キャロル・S・ドゥエックです。

この書籍は、成功するために重要な考え方、すなわち「成長思考」を解説しています。「固定思考」（自己の能力や才能が固定されていて変えられないという考え方）と対比して「成長思考」（努力や学習を通じて能力や才能を向上させることができるという考え方）を紹介し、後者がいかに重要かを詳述しています。

この本はビジネス、スポーツ、教育、親子関係など、人生の様々な局面で「成長思考」をどのように活用できるかを具体的に示しています。起業家やビジネスパーソンにとって、自己成長や新たな挑戦を通じて可能性を広げていくための思考法を学べる一冊と言えるでしょう。