7月20日(木) 妻との旅行

妻との旅行

Bさんは夫婦で旅行する度に、妻に感心することがあります。

妻はいつもゴミ袋を携帯しており、行った先の観光地でゴミが落ちていると、当たり前のようにそれを拾うのです。

先日、Bさんがその理由を聞くと「思い出に残る場所がきれいなほうが気持ちいいでしょう」と妻は笑顔で答えてくれました。Bさんは〈観光に夢中で、ゴミが目に映っていなかった自分とは大違いだ〉と反省したのでした。

Bさんも以前は出勤時に自宅から最寄り駅まで行く途中、ゴミを拾うこともありました。しかし、数年前に駅のゴミ箱がなくなってからは、その習慣はすっかりなくなっていたのです。

Bさんは今回の旅行を機に、これからはゴミ袋を持参し、帰宅時に駅から自宅までのゴミ拾いをしようと決めました。

身近な地域もBさん夫妻の思い出の旅行先も、2人が歩いた地はいつも美しくあることでしょう。

今日の心がけ◆気づきを行動に移しましょう
(出典:職場の教養 2023年7月号)

◼️会社を辞めない起業家に向けて

Bさんのエピソードを読むと、起業家としての視点からも多くのことを学ぶことができます。

最初に、Bさんの妻の行動は素晴らしいモデルです。彼女は自分が訪れる場所をより良い状態にしていくという単純な行動をとっています。それは一見小さなことに見えるかもしれませんが、これこそが大切なことです。起業家として、私たちは新しいアイデアやビジネスを生み出すことで社会をより良くする責任があります。私たちは自分が作り出す価値を通じて、自分が存在する世界を改善しようとする心構えが必要です。

また、Bさん自身もまた感じるべき変化を身に付けました。彼は自分の視野を広げ、日々の生活における行動の改善を見つけました。それは彼の妻から学んだものでした。これは新しい視点を持つこと、そしてそれを行動に移すことの重要性を示しています。起業家としては、新たな視点を持ち、そしてそれを実行に移すことが成功への鍵となります。

それでは、皆さんも思い立った今、小さな変化を始めてみませんか。それはビジネスアイデアをメモに書くことから始めるかもしれません。または新しいスキルを学ぶための本を読むことかもしれません。どんなに小さなステップでも、それが大きな成果につながる第一歩となり得ます。

私たち起業家の使命は、この世界を少しでも良い場所にすることです。だからこそ、自分が歩む道をきれいに保つための努力を惜しむことなく、自分のビジネスを通じて世界をより良い場所にしましょう。この瞬間から始まる新たな旅路が、皆さん自身と社会全体を豊かな未来へと導く一歩となることを、心から願っています。

◼️今日のおすすめの一冊

今日のテーマに基づいて、私がおすすめする書籍はジェームズ・クリアの『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』です。

本書は、私たちの日常生活やビジネス、目標達成における行動の根底にある「習慣」に焦点を当てています。一見取るに足らないと思われる小さな習慣が、長期的には大きな成果に結びつくことを具体的な研究や事例をもとに解説しています。本書から学べることは、ビジネスパーソンだけでなく、すべての人々の人生において有益なものです。

前述の感想文におけるBさんの妻のような小さな行動、つまり「ゴミを拾う」という行為が、自身の意識改革や行動改善、さらには社会全体の環境改善へとつながっていくことと共通する考え方が本書には描かれています。これは、自分自身やビジネス、そして世界を改善するための最初の一歩として、「習慣」を見直す重要性を示しています。

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