7月19日(水) 後始末

後始末

物事の締めくくり方によって、次のスタートの良し悪しが左右されます。

したがって、仕事が一段落しても気を緩めることなく、きっちりと後始末をして、仕事にけじめをつけることが大切です。

使った道具を手入れして元にあった場所に戻す、訪問した取引先へお礼状を書くなどもその一例でしょう。そのほかにも、失敗した際の改善点や成功時の要因を分析することも、後始末の1つと言えるかもしれません。

曹洞宗の僧侶であった藤本幸邦(ふじもとこうほう)氏は「はきものをそろえると 心もそろう 心がそろうと はきものもそろう ぬぐときに そろえておくと はくときに 心がみだれない」という詩を作っています。

この詩は、「履物を揃える」という行動にその人の心が表われ、また行動を正すことによって心も整うということを示唆しています。

日常生活の些細な後始末として、まずは「履物を揃える」など身近なことから始めてみてはいかがでしょうか。

今日の心がけ◆けじめをつけましょう

(出典:職場の教養 2023年7月号)

◼️会社を辞めない起業家に向けて

『後始末』というエピソードから、私は「意識的な終わり方」が新たな始まりへの橋渡しであるという大切な教訓を感じます。

起業を考えるあなたは、今の仕事をきちんと終えることが新たな挑戦へのステップになることを知っていますか?もしかしたら、その終わり方が新たなビジネスの成功に直結するかもしれません。使用したツールを丁寧に手入れし、元の場所に戻すこと。訪れた取引先へのお礼状を書くこと。これらはすべてプロフェッショナリズムの表現であり、あなた自身のビジネスへの取り組み方を反映しています。

また、私たちは失敗や成功から学び、次へとつなげていく必要があります。それもまた後始末の一部です。分析と反省を通じて、自身の強みと弱点を明らかにし、それを新たな事業に活かすことができます。

藤本幸邦氏の詩は、私たちに行動と心の整理の重要性を教えてくれます。「履物を揃える」ことから始めてみてください。それは日々の行動に秩序をもたらし、次に進むための準備をするための一つの手段かもしれません。

そこで、あなたが起業への道を歩み始めるなら、今日から心がけてほしいことがあります。それは、「けじめをつける」こと。現在の職場での仕事に対しても、新しい挑戦に対しても、適切な終わり方を追求することです。これにより、新たな始まりがよりスムーズになり、成功への道が広がるでしょう。

あなたの未来はあなた自身の行動によって作られます。そこで何が重要かと言えば、今この瞬間から始めること。身近なところから始めて、その行動が自分自身を整え、新たなスタートへと導くでしょう。何を待っていますか?今すぐに始めましょう!

◼️今日のおすすめの一冊

あなたの現状や将来の目標に対してより深い洞察を得るために、『7つの習慣』」がお勧めです。スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』は、個人的な成果から組織全体の成果まで、あらゆるレベルでの成功に必要な習慣を紹介しています。以下に、それぞれの習慣を概説します。

主体的である: 自己の責任を自覚し、環境や他人の影響に左右されず自己の行動をコントロールする。

終わりを思い描くことから始める: あなたの目指すべき方向性を明確にし、それに基づいて行動計画を立てる。

最優先重要事項を優先する: あなたの時間とエネルギーを、あなたの目標や価値観にとって最も重要な事項に注ぐ。

Win-Winを考える: 他者との関係を競争ではなく、協力と共創の場として捉える。

まず理解に徹し、そして理解される: 他人の立場や視点を理解することを最優先にし、自分の意見やアイデアを伝える前に他人を理解する努力をする。

シナジーを創り出す: チームや組織内での協働を通じて、個々の努力を超える成果を生み出す。

刃を研ぐ: 自己改善と学習を続け、肉体的、精神的、社会的/情緒的、知識的なバランスを保つ。

これらの習慣は、自己の価値観と行動、目標に向けた行動、他人との協力という3つのレベルで働きます。これらを実践することで、あなた自身のビジネスを始める上でのアプローチや、日々の生活における「後始末」に対する見方を改善することができるでしょう。

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