3月21日(木) 前任者との対話

前任者との対話

私たちの仕事には、自分の前の担当者、そのまた前の担当者といったように、その仕事を担ってきた多くの前任者がいます。

Tさんが、新しい部署に異動になった時のことです。ある仕事で問題が発生し、解決方法が見つからずに悩んでいました。

そんな時、資料棚に前任者が残したファイルを見つけました。そこには同様の問題が生じたこと、その経緯と原因、そして解決方法が記録してあったのです。

何とか問題を解決して安堵したTさんでしたが、その時に心を打たれたのは、後任であるTさんの状況を見越して記したかのような詳細な記録でした。

Tさんは、顔も知らない前任者から時を経たメッセージを受け取り、大いに励まされたのです。そして前任者を一層身近に感じたのでした。

この一件からTさんは、業務記録を念入りに記すと共に、〈後輩のためになる仕事を残そう〉と決意したといいます。

先人への感謝の念を深め、次代のためになる働きとは何かを考えたいものです。

今日の心がけ◆次世代に継承できる働きをしましょう

                   (出典:職場の教養 2024年3月号)



◼️起業を目指すあなたに向けて

1. 先人の知恵を活かす:社内ナレッジの共有化
Tさんのエピソードは、前任者が残した詳細な記録によって問題を解決できたという、まさに「先人の知恵」を活かす好例と言えるでしょう。しかし、Tさんが資料棚で偶然そのファイルを見つけるまで、問題解決に時間がかかってしまった点は、改善の余地があります。

現代社会において、膨大な情報が日々生成され、共有されるスピードがますます加速しています。企業にとっても、過去の経験や知識を効率的に共有し、組織全体で活用することが、競争力を高めるために不可欠です。

2. テクノロジーの活用:ナレッジ共有のプラットフォーム構築用
Tさんのエピソードのように、紙の資料に頼る情報共有は、非効率的です。検索に時間がかかったり、必要な情報を見つけられなかったり、情報が最新版ではない可能性もあります。

そこで重要になるのが、テクノロジーを活用したナレッジ共有プラットフォームの構築です。具体的には、

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