2月6日(火) 自然を感じる

自然を感じる

天の海に 雲の波立ち 月の船 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ

この短歌は、飛鳥時代の歌人、柿本人麻呂が詠んだ歌で、「天空の海に雲の波が立つ中を、月の船が星の林へと漕いで隠れていく」という内容です。

夜空を海原に例えたロマンチックなこの短歌からは、自然界の美しさをとらえた作者の優れた感性と芸術性が感じられます。

こうした感性を磨くためには、森林や海だけでなく、身近な自然への感動を味わうことが大切です。例えば、寒い日に太陽へ手をかざして温もりを感じたり、冬を耐え忍ぶ花のつぼみの生命力に思いを馳せたりすると良いでしょう。

最も身近な自然物である人間の体に目を向けるのも面白いかもしれません。意識せずとも動き続ける内臓や緻密に作られた骨格など、自身の体からも自然の偉大さや神秘を感じ取ることができます。

自然や人、物を美しいと感じることができるように、感性を磨く機会を多く持ちたいものです。

今日の心がけ◆自然に触れましょう
                   (出典:職場の教養 2024年2月号)



◼️起業を目指すあなたに向けて

起業を目指す皆さん、自然との対話を通じて、心を豊かにし、感性を磨き、日々の業務に活かすことの大切さを改めて考えてみましょう。

私は毎朝6km程度、近くの川沿いをランニングしています。この習慣は、単なる体力作りを超えた意味を持ちます。道中には庭園や公園がいくつかあり、最近は梅などが美しく咲いています。その美しさに触れることで、心が洗われ、新たなアイデアや解決策が浮かぶことがあります。もう少しすると、華やかな桜の並木を楽しむことができると思うと、今からわくわくしています。

私は日々、ヒュッゲに過ごすことを大事にしています。ヒュッゲとは、デンマーク語で「心地よさ」や「居心地の良さ」を意味し、小さな幸せを大切にする生き方を指します。この考え方は、ビジネスにおいても非常に重要です。ストレスの多い起業の世界では、心の余裕を持つことが、長期的な成果を生むために欠かせません。

自然界の美しさや神秘を感じ取ることは、私たちの感性を豊かにし、創造力を刺激します。飛鳥時代の歌人、柿本人麻呂が詠んだ『自然を感じる』という短歌からも、自然界の美しさを捉えた優れた感性と芸術性が伝わってきます。これは、ビジネスにおいても革新的なアイデアを生み出すために、非常に重要な要素です。

起業家として成功を目指す道は決して平坦ではありません。しかし、自然との対話を通じて、心を豊かに保ち、感性を磨くことで、困難を乗り越え、成長を遂げる力を得ることができます。改めて、自然の中で心を開放し、新たな発見を求めてみましょう。

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