2月23日(金) 台所の変遷

台所の変遷

新しい台所に立った際、使い勝手の良さに感心したことはないでしょうか。

近代になって、台所に変革の兆しが見えてきたのは、大正デモクラシーの頃でした。台所の改善議論がなされ、台所改善運動が起こったのです。

当時の台所では、竈(かまど)や盥(たらい)にうずくまる姿勢で作業していました。その不便さを改善し、立ったままで調理を行なえるようにすること、併せて、電気・水道・ガスの近代設備を整えることが求められたのです。

しかし、こうした設備が一般に普及したのは、都市部でも昭和に入ってからでした。その後、昭和40年代後半には、収納棚や調理台、ガス代、流し台などを一体化させたシステムキッチンの登場により、利便性が一層向上します。

最近ではタッチレス水栓が登場するなど、いつの時代もより良いものを求めて絶え間なく新しいものが生み出されています。

発展を遂げてきた時代の恩恵に感謝し、各自の仕事を通して、次代のためにより良い働きをしていきましょう。

今日の心かげ◆物のルーツを辿りましょう
                   (出典:職場の教養 2024年2月号)



◼️起業を目指すあなたに向けて

私たちが日々使う台所は、いわゆる調理場所以上の意味を持っていると考えます。それは、時代の変化とともに進化を遂げ、私たちの生活様式や価値観を映し出す鏡のような存在です。大正デモクラシーの頃から始まった台所改善運動は、より良い生活を求める人々の願いが集約された動きでした。これは、単なる台所の機能改善を超え、人々の生活を根底から変えることを目指した社会運動であったと言えます。当時の人々が抱えていた調理の不便さを解消し、より快適で健康的な生活環境を実現しようとしたこの運動は、現代ビジネスにおける革新の姿勢と多くの共通点を持っています。

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