12月4日(月) 麦踏み

麦踏み

同じ耕地で年に2つの作物を交互に栽培することを二毛作と言い、日本では、夏に稲、冬に麦を作るのに適しています。

冬の風物詩として行なわれる作業に「麦踏み」があります。麦踏みは、寒風の吹きすさぶ麦畑で、秋に発芽した麦の芽生えを人が足で踏みつける作業です。

冬の寒い時期に、霜で根が土から離れないようにし、さらに麦の芽の伸び過ぎ、凍結による土の盛り上がりを抑えて根の張りを良くするために、麦を踏みます。

Aさんは、早朝の30分を読書の時間に充てていましたが、最近は寒さで起きられませんでした。そんなある日、小麦畑で麦踏み体験をすることになりました。

寒空の下、小麦の成長を願いながら地面を踏みつけていると、〈自分も寒さを嫌がらずに頑張ろう〉と意欲が湧いてきたといいます。

朝の時間は大切だと分かっていても、寒い時期は辛いものです。そのような時は、〈寒い時期だからこそ〉と心を切り替え、何事にも挑戦していきましょう。春には冬の努力の数だけ成果としての実りがあるはずです。

今日の心がけ◆寒さを嫌がらずに取り組みましょう

                   (出典:職場の教養 2023年12月号)



◼️起業を目指すあなたに向けて

『麦踏み』というエピソードは、ビジネスパーソンにとっても大いに参考になるものです。特に起業を目指している方々には、このエピソードから学ぶべき重要な教訓が含まれています。

まず、二毛作の考え方は、様々な状況に適応し、柔軟に対応するビジネスの姿勢を示しています。ビジネスの世界では、常に変化する市場環境に適応し、多角的な視点で物事を見ることが重要です。麦踏みの作業も、厳しい冬の環境を乗り越え、春には成果を得るための準備として行われています。これは、ビジネスにおいても、困難な時期を乗り越えるための努力が将来の成長へとつながることを意味しています。

Aさんの例も、起業家精神にとって示唆に富んでいます。彼は、寒さに負けず、早朝の読書時間を大切にしていましたが、麦踏み体験を通じて新たな意欲を得たのです。このように、自らの心がけ一つで状況は変わります。ビジネスパーソンは、困難な状況に直面したとき、自らの内にある意欲を見出し、それを力に変えることができるのです。

寒い時期は辛いものですが、それを乗り越えることが成長への第一歩です。朝の時間を大切にし、寒さに負けずに取り組むことは、ビジネスにおいても重要な教訓です。寒さを嫌がらずに一歩踏み出し、挑戦する姿勢を持ち続けることが、春には豊かな成果をもたらすでしょう。では、皆さんも寒さを乗り越え、挑戦を続けていきましょう。

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