11月9日(木) 進まない作業

進まない作業

私たちは職場で多くの人と関わり合いながら仕事をしています。周囲の人たちと日頃、どのように接してるかで仕事の進捗度合いが変わることもあります。

入社して3年目のNさんは機械の点検、修理の仕事をしています。職場では先輩に教わりながら仕事を覚えるのですが、職人気質で気難しい先輩たちに気を使うのが面倒で、先輩たちと距離を置くようになりました。

ある日、部品交換の作業に取り掛かると、交換したい部品が固着し、取り外すことができず作業が進みません。しかし、先輩に教わる気にもなれず時間をかけて1人で作業を続けていました。

すると見かねた先輩がやり方を教えてくれ、部品交換をスムーズに進めることができたのです。先輩に素直に教わるという姿勢を持っていればすぐに作業は完了し、お客様にも喜ばれ、他の仕事に取り掛かることもできたでしょう。

先輩との良い関係を築くことの大切さを学んだNさん。進んで先輩に挨拶することから始め、雑談などの機会を通して、より良い関係性を築いています。

今日の心がけ◆素直に質問しましょう
                   (出典:職場の教養 2023年11月号)



◼️起業を目指すあなたに向けて

「進まない作業」というエピソードは、私たちが日々の業務で直面する、チームワークの重要性と組織内コミュニケーションの問題点を浮き彫りにしています。特に、現代の経営においては、部門の責任者が職人気質の先輩の仕事の仕方や後輩との接し方を改善することが求められます。これは単に個人のスキルを磨くだけでなく、組織全体の心理的安全性を高めるためにも不可欠です。リーダーが率先して胸襟を開き、時には自らの弱みを見せることで、従業員は遠慮なく意見を言える環境が育まれます。

心理的安全性が高まることで、職場では様々な意見やアイデアが自由に飛び交い、組織のビジョン実現に向けたプラスのインパクトを生むことができます。これは、Nさんのケースにおいても、先輩との良好な関係を築くことで、作業の効率が向上し、お客様へのサービス向上に繋がったことからも明らかです。

このケースから学ぶべきは、成長や成果を加速させるためには、組織内の心理的な壁を取り除き、オープンなコミュニケーションを促進することの大切さです。お互いを尊重し合い、率直な意見交換ができる環境を作り出すことで、一人ひとりがその能力を最大限に発揮できるようにしましょう。

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