11月4日(土) 個性を伸ばす環境作り

個性を伸ばす環境作り

トップアスリートは、高い技術と共に、大舞台でも物怖じしない強いメンタルを持っています。それは、幼少期からの教育が影響しているようです。

メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手や、元体操選手の内村航平氏の両親は、親の意見を押し付けず、子供がのびのびと過ごせる環境を作っていました。

大谷選手の両親は、練習を強制することはありませんでした。それに加えて、「子供の前で夫婦喧嘩をしない」というルールを決め、家庭の雰囲気を良くすることで、子供が堂々と意思や目標を言える環境を整えていたそうです。

内村氏は幼少期から食べ物の好き嫌いが多かったのですが、母親はそこに干渉しませんでした。内村氏は、「好きな時に好きなものを食べることで、気持ちを高めて練習に臨めていた」と語っています。

子供を思う親心は、行き過ぎると子供の考えを否定し、萎縮させることにつながりかねません。子供を信じて認めることで、豊かな心が身につくのではないでしょうか。

今日の心がけ◆相手を認めましょう
                   (出典:職場の教養 2023年11月号)



◼️起業を目指すあなたに向けて

ビジネスの世界では、個性が宝となり得ます。それは、トップアスリートの成長に見られるように、職場でも同様です。個性を伸ばし、チーム全体の成果を向上させるためには、言いたいことをはっきりと言える環境が必要不可欠です。これには、職場での心理的安全性の確保が欠かせません。

心理的安全性を高めるには、リーダーの振る舞いが鍵を握ります。リーダーが自身の弱さを隠さずにさらけ出すことで、他のメンバーも自分の意見や感情を開放的に表現できるようになります。これは、組織のビジョンに向かって一丸となって進むための土壌を育てることに他なりません。

大谷翔平選手や内村航平氏の例からも、個性を伸ばすには、その人を信じて、その成長を認める姿勢が重要であることがわかります。子供の前で夫婦喧嘩をしないというルールや、食の好みを尊重することは、家庭における心理的安全性の確保と言えるでしょう。これを職場に応用することで、メンバーが堂々と自己表現できる環境が生まれます。

ですから、皆さんがチームを率いる時は、メンバー一人ひとりの声に耳を傾け、その意見を大切にすることが重要です。そして、自分自身も脆弱性を恐れずに示す勇気を持ちましょう。そうすることで、信頼と共感が生まれ、組織全体の成長に繋がるでしょう。

起業への道は一筋縄ではいきませんが、個々の才能を活かし、それを育む環境を作ることが、最終的な成果に結びつくのです。今日からでも、相手を認め、チームの心理的安全性を高めるための一歩を踏み出しましょう。


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