11月13日(月) ハチドリのひとしずく

ハチドリのひとしずく

南米のアンデス地方には「ハチドリのひとしずく」という話が伝えられています。日本では、明治学院大学名誉教授の辻信一氏の翻訳で紹介されました。

「森が燃えていました。森の生きものたちは、われ先にと逃げていきました。でもクリキンディという名のハチドリだけは、いったりきたり、くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落としていきます。

動物たちがそれを見て『そんなことをしていったい何になるんだ』といって笑います。クリキンディはこう答えました。『私は、私にできることをしているだけ』」

この物語は、環境問題のように自分1人では解決が難しい大きな問題に対して、小さくとも自分のできることに取り組むことの大切さを教えてくれます。

そして、クリキンディをとりまく他の動物たちの言動は、我が身に迫る問題に対して無関心な人々の様子と捉えられるかもしれません。

1人の小さな行動が、多くの人の心を動かすこともあるはずです。小さな行動一つひとつが集まれば、大きな力になるでしょう。

今日の心がけ◆自分にできる行動をしましょう
                   (出典:職場の教養 2023年11月号)



◼️起業を目指すあなたに向けて

『ハチドリのひとしずく』の物語は、起業を目指しているビジネスパーソンにとって、深い意味を持つ教訓を含んでいます。この話は、小さなハチドリが大きな火災に立ち向かい、自分にできることを精一杯行う姿を描いています。これは、起業の道を進む際に直面する様々な困難や挑戦に対する姿勢の重要性を示しています。

起業家としての旅は、しばしば大きな火災に立ち向かうハチドリのようなものです。周囲の人々が疑念を抱き、成功の可能性を小さく見ていることもあります。しかし、この物語から学ぶべきは、自分にできることを精一杯行うことの価値です。小さな行動でも、積み重ねれば大きな成果を生むことができます。

また、この物語は、個々の行動が周囲に大きな影響を与えることがあるとも教えています。起業家として行動することで、他の人々にインスピレーションを与え、同様に行動を起こすきっかけを作ることができます。あなたの一歩が、他の多くの人々にも前進する勇気を与えるかもしれません。

さらに、小さな行動が集まって大きな成果を生むことも、この物語から学べる点です。起業においては、日々の小さな成長が積み重なり、最終的には大きな成果を生むことにつながります。一見、影響が小さいように見える行動でも、それが重要な基盤を形成することを忘れてはなりません。

最後に、この物語は、私たちが自分の役割を認識し、その中で最善を尽くすことの大切さを教えています。起業を目指す皆さん、一歩ずつ、自分にできる行動を行いましょう。それが、最終的には大きな成果につながる第一歩となるでしょう。

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