11月12日(日) 片づけようと思っても

片づけようと思っても

手紙や写真、音楽CD、流行りの過ぎた服など、もう使用することがないと思っていても、愛着があり捨てられないことがあります。

会社の近くへ引っ越すことにしたAさんは、不用品などを捨てるために家の中の片づけをしていました。整理すると、思い出の品がたくさん出てきて、その度に手が止まってしまい、時間がかかります。

一つひとつ手に取り、要る物と要らない物に分別していきます。思い出の品を整理するのは簡単ではありませんでしたが、Aさんは喜びを与えてくれた物に対し、「ありがとう」と言いながら仕分けを行なっていました。

これまでの自分を支えてくれた多くの物に改めて感謝の思いを深めたAさん。整理された部屋を見回し、さまざまな過去の思い出を胸に、未来に向かって希望をもって進もうと思ったのでした

必要な物や心に響く物だけを手元に残し、不要な物は処分し、気持ちを新たに何事にも取り組みたいものです。

今日の心がけ◆思い切って整理してみましょう
                   (出典:職場の教養 2023年11月号)



◼️起業を目指すあなたに向けて

『片づけようと思っても』というエピソードは、起業を目指すビジネスパーソンにとっても大切な教訓を含んでいます。Aさんが家の片づけを通じて、思い出深い物との別れを経験したように、ビジネスの世界でも同じような選択を迫られることがあります。過去の成功体験や愛着のある方法論に固執することなく、必要なものだけを選び取り、不要なものは思い切って手放す勇気が必要です。

例えば、時代遅れのビジネスモデルや、もはや効果のない古いマーケティング手法など、一度は成功をもたらしたかもしれませんが、時代の流れとともにその価値は変わります。Aさんが「ありがとう」と感謝の気持ちを込めて物を手放したように、私たちも過去に学んだことや経験したことに感謝しつつ、新しいステージへと進む必要があります。

また、物理的な整理と同様に、心の整理も大切です。不要な悩みやプレッシャーを手放し、心に響く目標や情熱だけを胸に刻むことで、よりクリアなビジョンと共に成長し、より大きな成果を目指せるでしょう。

このエピソードから学ぶべきは、過去を大切にしつつも、未来に向けて前進する姿勢です。思い出と共に新しい道を歩む勇気と決断力を持ち、常に進化し続けることが、ビジネスパーソンにとっての成長への鍵となります。今こそ、新たな一歩を踏み出し、未来に向かって進みましょう。

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