10月30日(月) 隠れていた役割

隠れていた役割

私たちは、様々な人や「もの」の働きのおかげて生きています。その中には、重要な役割を果たしているのにもかかわらず、気づかれなかったり、日の目を見ることが少なかったりするものがあります。

Aさんは自転車で転んで左手首を怪我してしまいました。右利きのAさんは、〈左手だから大きな支障は出ないだろう〉と高を括っていたといいます。

ところが実際に生活してみると、左手が使えないことで想像以上に不便を強いられたのです。服を脱いだり、歯磨きの際に歯磨き粉のフタを開けたりすることもできませんでした。

Aさんは左手の機能の大切さに気づいたとき、「これまで気づかなくてごめんね」と自分の左手に謝ったそうです。

Aさんの事例は体に関することですが、人物や道具なども同様に、その働きに気づいていないことがあるかもしれません。今日1日、身の回りにそのような事例がないか探してみてはいかがでしょうか。

今日の心がけ◆様々な働きに目を向けましょう

                   (出典:職場の教養 2023年10月号)


◼️起業を目指すあなたに向けて

ビジネスの舞台裏には、見えない場所で大切な役割を果たしている要素が数多く存在しています。その多くは、一見目立たないかもしれませんが、それらが欠けることで、成長の過程や成果の実現が難しくなってしまうことがあります。

Aさんの左手のエピソードは、私たちのビジネスの世界にも通じるものがあります。一例として、起業初期のスタートアップにおいて、外から見えるのはCEOや開発者たちの活動かもしれません。しかし、実は後ろでサポート業務をしているスタッフや、取引先との信頼関係を築く役割を担っている人々の存在なしに、ビジネスは成り立ちません。

Aさんが左手の大切さに気づいたように、私たちも日々の業務の中で、目の前のタスクだけに追われることなく、身の回りのさまざまな要素に感謝し、その価値を理解することが大切です。それにより、より良いチームワークを築き上げることができ、共に成果を上げることができるでしょう。

そして、起業を目指している皆さんにとって、このエピソードから学べることは多いと思います。新しいビジネスを構築する際、最初はすべての要素が見えるわけではありません。しかし、一つ一つの役割や人の働きに目を向け、感謝することで、より健全な組織やビジネスモデルを築く礎となるでしょう。

最後に、起業家としての道は決して平坦ではありませんが、このエピソードを胸に刻み、常に身の回りのさまざまな役割に感謝し、それを最大限に活かす方法を探ることで、より大きな成長を実現する手助けとなることでしょう。行動を鼓舞するような経験や知識を共有し続ける中で、新たな挑戦に立ち向かい、次のステップへと進みましょう。

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