1月23日(火) 準備を徹底する

準備を徹底する

明治35年1月23日に発生した、八甲田山雪中行軍遭難事故は、世界的にも類を見ない山岳遭難事故として記録されています。

当時、青森に駐屯していた陸軍の歩兵第5連隊は、青森市街から八甲田山を越え、八戸に至る訓練を実施しました。しかし、天候の急激な悪化によって遭難し、参加者210名中、199名が亡くなる大惨事となりました。

他方では、同年1月に同様の訓練を実施した弘前の歩兵第31連隊の選抜者37名は、1人の犠牲者も出すことなく計画を完遂しています。

両隊の明暗を分けた要因は様々ありますが、その中でも「準備」に関しては大きな差がありました。記録によると、実施の下命は第31連隊が1ヶ月前であったのに対し、第5連隊は2日前とあり、準備の時間が短かったのです。

私たちの職場でも、職種によっては命の危険と隣り合わせという作業もあります。準備の如何で、成否が別れることは言うまでもありません。

仕事への準備を今一度見直してみましょう。

今日の心がけ◆念入りに準備しましょう
                   (出典:職場の教養 2024年1月号)



◼️起業を目指すあなたに向けて

八甲田山雪中行軍遭難事故の悲劇は、私たち起業家にとっても多くの教訓を与えてくれます。この事故は、準備の重要性とその結果における明暗をはっきりと示しています。成功した起業家として、このエピソードから得られる知見を共有したいと思います。

まず、「7つの習慣」にある「全てのものは二度つくられる」という考え方は、ビジネスにおいても非常に重要です。第31連隊が成功を収めたのは、事前の準備、つまり「知的創造」が徹底されていたからです。彼らは、1ヶ月も前から訓練の準備を始めていました。これは、ビジネスにおいても同様で、計画をしっかりと立て、準備を行うことが、後の「物的創造」、つまり実行段階での成果に直結します。

起業を目指す方々にとって、この「準備を徹底する」という考え方は、まさに金科玉条です。計画段階での深い洞察、市場調査、リスク分析などを通じて、ビジネスの可能性を最大限に引き出すことができます。また、準備段階での挑戦や失敗から学ぶことで、実際の実行段階での成果が大きく変わってくるのです。

しかし、準備とは単に情報収集や計画の策定だけではありません。チームの構築、資金調達、スキルの習得など、様々な側面が含まれます。起業は、一人では成し遂げられないことが多いため、適切なチームメンバーとの協力も必要不可欠です。

最後に、ビジネスの世界では、常に予期せぬリスクが付きまといます。八甲田山の事例のように、準備が不十分だと、そのリスクはさらに増大します。起業家としての道を歩むにあたり、常に準備の重要性を忘れずに、計画的かつ柔軟に対応していくことが、成長と成果を実現する鍵となります。

起業を目指す皆さん、一緒に、徹底した準備を行い、将来の成功への道を切り開いていきましょう。

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