7月12日(水)箸に始まり箸に終わる
箸に始まり箸に終わる
私たちは食事の際、箸を使います。近隣諸国でも箸を使いますが、スプーンなども併用するので、箸のみで食事をすることが多い日本は珍しいようです。
和食では「箸に始まり箸に終わる」と言われます。箸の作法は歴史的な観点からも多様な意味合いがあり、日本人の精神に息づいた重要な道具でした。
諸説ありますが、箸が使われ出したのは弥生時代から飛鳥時代。ピンセットのような形状で、当時は供え物をつかむ祭器として、神聖なものとされていました。
その後、日本で一対の現在の形になり、食事と自分の間に、箸を横置きするようになります。これには理由がありました。
古来、食物には神様が宿ると考えた日本人が、神様と人の間に一線を画するために、箸を置いて結界としたともいわれています。「いただきます」と言って箸を手に取ることで、結界を解き、動植物のいのちを神様と共に頂いたのです。
箸の歴史的背景を理解して正しいマナーで使い、感謝して「いのち」をいただきたいものです。
今日の心がけ◆感謝して食事を頂きましょう
(出典:職場の教養 2023年7月号)
◼️会社を辞めない起業家に向けて
この「箸に始まり箸に終わる」というエピソードは、深遠なる日本の精神性と独自の文化を象徴していますね。このエピソードを読みながら、会社を辞めずに起業を考えているあなたに向けて私からのメッセージを伝えたいと思います。
箸の歴史は、形状や使い方が時間と共に変化してきたように、ビジネスもまた変化し進化するものです。箸が始めは神聖なものとして扱われ、その後日常の食事に使われるようになったように、起業もまた、最初は壮大なアイデアや大きな夢から始まります。しかし、実現するためには、具体的な行動を積み重ねる日々が必要です。まさに、「箸に始まり箸に終わる」のです。
また、「いただきます」という言葉とともに箸を取る行為は、感謝の気持ちを表しています。起業家としても、お客様やスタッフ、パートナー企業など、ビジネスを通じて関わるすべての人々に対する感謝の気持ちを忘れないことが大事です。
起業はハイリスク・ハイリターンな道です。ビジョンを実現するためには、日々の小さな積み重ねと、その過程での感謝の気持ちが必要です。箸のエピソードを思い起こしながら、ビジネスでも「箸に始まり箸に終わる」精神を大切にしましょう。
このエピソードから学んだ「感謝」と「小さな行動の積み重ね」の大切さを心に留めて、あなた自身のビジネスを展開してください。その道程には困難もあるかもしれませんが、その困難を乗り越えて成功を掴んだ時、自分自身の成長とともに深い満足感を得られるでしょう。
あなたの起業家としての旅路が、「箸に始まり箸に終わる」豊かな経験となり、最終的には美しい「食事」のような成果を手に入れられることを心から願っています。あなたの挑戦が今、始まります。勇気を持ってその一歩を踏み出してください。きっと素晴らしい未来が、あなたを待っています。
◼️今日のおすすめの一冊
今日のエピソードとリンクする書籍として、『PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則』(著:レイ・ダリオ)をおすすめします。
本書は、世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォータ・アソシエイツの創設者であるレイ・ダリオが、自身の成功の原則を詳細に説明したものです。ダリオは、感謝の心と日々の行動の積み重ねを重視することにより、困難を乗り越えて成功を収めたビジネスパーソンの一人です。
この書籍では、彼がどのようにして自身の原則を形成し、それを適用してビジネスを構築してきたのか、その具体的なプロセスが詳細に解説されています。また、彼の経験と洞察は、これからの起業家やリーダーにとって、非常に有益な学びとなるでしょう。
『PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則』は、自分自身の原則を見つけ、それを用いてビジネスを成功へと導くための一助となることでしょう。
ページをシェアする