5月9日(火) 厳しい状況でも

厳しい状況でも

アメリカのメジャーリーグで1980年代に活躍した選手の1人に、カーク・ギブソンという選手がいます。

1988年のワールドシリーズ第一戦、当時、ロサンゼルス・ドジャーズに所属していたギブソンは、1点を追う9回に代打で登場し、試合を決めるサヨナラホームランを打ちました。

当時のギブソンは怪我で両足を痛めており、走ることもままらない状態でした。そのような状況でもホームランを打てた要因の1つが、常に冷静さを失わなかったことだと言われています。

ギブソンはホームランを打つ直前にいったん間を置き、「決め球はスライダーが多い」という相手投手の特徴を思い出していました。ホームランはそのスライダーを見事に捉えた結果でした。

厳しい状況の中でも、一度冷静になって少しでも考える余裕を持てるようになれば、成功への道筋が見えてくるのではないでしょうか。

今日の心がけ◆冷静に状況を見極めましょう

(出典:職場の教養 2023年5月号)

■経営者からの感想

厳しい状況下でも冷静さを保ち、状況を分析することで成果創出への道筋が見えてきます。

カーク・ギブソンの事例や、ビジネス界でも厳しい状況下での成功例が多く存在することから、冷静な判断が重要であることがわかります。

例えば、2008年の世界金融危機(リーマンショック)時にも、一部の企業(例えば、アマゾンやネットフリックス等)は市場環境の変化を的確に読み取り、投資や事業展開の適切なタイミングを見極めることで更なる成長を遂げました。

これらの企業の成功率は、危機を乗り越えるために冷静な判断ができたことに起因すると言われています。

カーク・ギブソンが1988年のワールドシリーズでサヨナラホームランを打った際、彼は怪我にもかかわらず冷静に相手投手の特徴を分析し、結果的に勝利に繋がる一打を放つことができました。

同様に、ビジネス界でも競合他社に対して、市場環境や自社の強みを冷静に分析することで、競争優位を築くことが可能です。

厳しい状況下でも冷静さを保ち、状況を分析することで成功への道筋が見えてくることが示されています。これからも、カーク・ギブソンのような精神力を持ち続け、困難な状況に直面したときこそ、一歩引いて状況を冷静に分析し、最善の判断を下すことが大切だと言えます。

私たちにおいても厳しい状況に立ち向かう際には、冷静さを保ち、自分の持つ知識や経験を活かして状況を分析しましょう。その結果、成果創出への道筋が見えてくることでしょう。

本日も上記エピソードを踏まえたお勧めの一冊をご紹介いたします。

『EQ(こころの知能指数)』ダニエル・ゴールマン著

この本は、「こころの知能指数(エモーショナル・インテリジェンス)」に焦点を当てており、自己認識や自己管理、社会的認識、関係管理など、人間関係やビジネスにおいて成功を収めるために重要な要素を解説しています。

特に、冷静さを保ちながら状況を分析し、最善の判断を下す能力は、エモーショナル・インテリジェンスの重要な要素とされています。

ダニエル・ゴールマンは、EQが高い人ほど、困難な状況においてもパニックに陥らず、適切な判断ができることを説明しています。

この本を読むことで、カーク・ギブソンのような冷静さを維持し、成功への道筋を見つける方法や、エモーショナル・インテリジェンスを向上させる具体的な方法を学ぶことができます。

そして、ビジネスリーダーとして、自分自身やチームのエモーショナル・インテリジェンスを高めることは、厳しい状況下でも成功に導く鍵となります。

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