5月7日(日) 子供は見ている

子供は見ている

Aさんは小学校に通う子供を持つ父親です。

ある休日、家の中で飛び回っている息子に対して、使ったものや道具は元の位置にしっかり戻すように注意しました。

その後、遊び終えた息子が、おもちゃや漫画などを机の引き出しの中に片付け始め、最後に足元に近い机の引き出しを足で蹴って閉じたのでした。

その一部始終を見ていたAさんは、すぐに「足ではなく、手を使って閉めなさい」と息子を叱ったのでした。

すると「お父さんも靴を足で揃えたり、お風呂場のマットを足で直したりしているよ」と言い返され、Aさんは子供に何も言えなくなってしまいました。

子供は親の言葉遣いや振る舞いを普段からよく見ていて、その様子を真似ていたに過ぎなかったのです。

今回の件を機にAさんは改めて自身の言動を見つめ直しました。そして足元にある物でも横着せず、しっかり手で扱おうと決心したのでした。

今日の心がけ◆物を大切に扱いましょう

(出典:職場の教養 2023年5月号)

■経営者からの感想
子供は親の行動を鏡のように映し出します。

Aさんのエピソードからも分かるように、子供は親の言葉遣いや振る舞いを常に観察しており、それを模倣します。

これは、ビジネスの現場でも同様であり、部下や同僚もリーダーの態度や行動を意識的・無意識的に真似してしまうことがあります。

フォーブス誌によると、リーダーの行動は組織文化に大きな影響を与えるとされており、良い習慣や態度がチーム全体に広がる効果があることが指摘されています。

アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズは、彼のリーダーシップスタイルや情熱が周囲の社員に影響を与え、結果として革新的な製品を生み出すことができたと言われています。

また、従業員満足度調査で上位にランクインする企業のCEOは、従業員に対して誠実で公平な対応を心掛け、彼らの信頼を勝ち取っています。

したがって、私たちはリーダーとして、自分の行動が周囲に与える影響を常に意識し、良い習慣や態度を示すことが求められます。

今回のAさんのエピソードを機会に、私たちも自分の言動を見つめ直し、社内外で良い影響力を持つリーダーを目指しましょう。

この感想文を踏まえて、リーダーシップや影響力に関するおすすめの書籍をいくつか紹介します。

影響力の武器」 – ロバート・B・チャルディーニ

この本では、人々がどのように影響を受けやすいか、そして他人に影響を与える方法について、心理学的な視点から解説されています。リーダーとして、部下や同僚にポジティブな影響を与えるために役立つ知識が詰まっています。

WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う」 – サイモン・シネック

この本では、リーダーが自分の「なぜ」を見つけ、それを伝えることで、他人を引き付け、影響力を発揮する方法が紹介されています。ビジョンや目標を明確にすることで、周囲の人々を鼓舞し、組織全体を成功に導くことができます。

「サーヴァント・リーダーシップ」 – ロバート・K・グリーンリーフ

この本では、リーダーがまず他者のニーズに注目し、サポートすることで、組織全体のパフォーマンスを向上させるサーヴァント・リーダーシップの考え方が紹介されています。リーダーとして、部下や同僚に対して誠実で公平な対応を心掛けることの重要性が説かれています。
これらの書籍を読むことで、リーダーとしての影響力や態度について深く理解し、実践することができるでしょう。

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