5月11日(木) お礼状の作成

お礼状の作成

私たちは多くの人と関わり合い、支え合いながら日々の生活を営んでいます。仕事においても例外ではありません。

入社4年目のDさんは、繁忙期で多くの業務をこなす日々を過ごしていました。そんなある日、上司からお礼状の作成を頼まれました。

送り先リストを受け取り、取りかかろうとした時に、同僚から「Kさんの手が空いているから、仕事が立て込んでいるようならお願いするといいよ」と言われました。

しかし、Dさんは〈Kさんにお願いして嫌な顔されたらどうしよう〉と思うと声をかけられず、結局自分で書くことにしたのです。

そして、早く終わらせようと焦って書いた結果、何度も書き損じてしまい、余計に時間を費やしてしまったのです。

この出来事から、Dさんは周りから助言をもらった時は素直に受け入れることや、急ぎの際は周囲の人を頼ることが大切だと学んだのでした。

今日の心がけ◆周囲の人を頼りましょう

(出典:職場の教養 2023年5月号)

■経営者からの感想
このエピソードは、助言を受け入れる柔軟性と、適切な時には他人の助けを借りる能力が、効率的なタスク遂行において極めて重要であることを示しています。

背景として、現代のビジネス環境においては、多くの業務が相互依存性を持つ複雑なプロジェクトに関連しており、これにより個々の業務が他者の業務に影響を与え、一人の仕事の遅延がプロジェクト全体の遅延を引き起こす可能性があります。

実際に、ハーバード・ビジネス・レビューによると、プロジェクト遅延の70%が、プロジェクト内のコミュニケーション不足やチームワークの欠如から発生しているとされています。

具体例として、Appleの成功は、その独自の「DRI」(Directly Responsible Individual)システムに起因しているとも考えられています。

これは、各タスクやプロジェクトには明確に責任を持つ一人(DRI)がいて、その人が必要な資源を活用し、適切な助けを求める能力を持つことが求められるというものです。

このシステムは、業務の効率性とタスク遂行の責任感を強化することで、Appleの革新的な製品開発に寄与してきました。

それゆえ、私たちはDさんの経験から学び、仕事を効率的に遂行するためには、他者からのアドバイスを受け入れ、必要な助けを借りることが重要であると結論付けることができます。

また、それはチームワークを強化し、プロジェクトの目標達成にもつながります。

私たちがビジネスの世界で成果を創出し続けるためには、互いに支え合い、学び合い、時には手を差し伸べ合うことが重要です。

自分一人の力だけでなく、周囲の人々から学び、彼らの力を借りることで、私たちはより大きな目標を達成することができます。

だからこそ、自分のプロジェクトが遅れているとき、周りの人々に手を差し伸べてみる勇気を持つことが必要です。結局のところ、ビジネスは孤独な戦いではなく、共同での挑戦です。

また、適切なフィードバックと助言を受け入れることは、個々のパフォーマンスだけでなく、組織全体の生産性を向上させるための重要な要素です。マッキンゼーの調査によれば、助言とフィードバックを受け入れる文化を持つ組織は、それを持たない組織に比べて生産性が30%高いと報告されています。

そのため、日々の仕事の中で新たな視点や助言を受け入れ、他者の支援を受けることで、私たちはより良い成果を達成し、自己の成長を促進することができます。

最後に、何事も経験から学び、それを活用することが重要です。Dさんの経験は、私たちが仕事を効率的に遂行し、チームワークを強化し、組織全体の生産性を向上させるための価値ある教訓を提供しています。だからこそ、次回あなたが仕事で困難に直面したとき、迷わず他者の助けを借り、フィードバックを受け入れ、学びを活用してみてください。私たちは皆、互いに学び、成長し、成功するために共にいます。

本日は、このエピソードをふまえて、以下の書籍をお勧めします。

「あなたのチームは、機能してますか?」 パトリック・レンシオーニ著

この本は、効果的なチームワークの重要性と、それを阻害する可能性のある問題点について深く掘り下げています。
物語形式で進行し、リーダーが如何にしてチームの信頼を築き、適切なコミュニケーションを促進し、互いの助けを借りる環境を作り出すかを学ぶことができます。

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