5月13日(土) 臨機応変な行動
臨機応変な行動
ある日、A氏は上司と共に、社外研修に使用する会場の下調べをするために、車で出かけました。
通勤で混雑する時間を避けて早朝の出発したため、下調べは予定通り順調に進みました。しかし、帰路につく頃は帰宅ラッシュで混み始めていたのです。
〈これは、帰りが遅くなるな〉と思っていた時、上司から「思い切って裏道で行こう」と提案がありました。
確かに渋滞もなく、信号も少ない道でしたが、回り道になってしまうので、〈本当にこの道大丈夫なのか〉とA氏は不安に思っていました。しかし、上司の予測が当たり、予定よりも早く会社へ着いたのでした。
後日、上司の判断はその場の思い付きではなく、過去の経験に基づいたものであることを知ったのです。
その時その場に応じて適切な手段を取ることの大切さを学んだA氏。今何が一番必要であるかを常に考えていこうと決心したのでした。
今日の心がけ◆柔軟に対応しましょう
(出典:職場の教養 2023年5月号)
■経営者からの感想
上記エピソードを読んで、改めてアジャイルな思考と行動は、現代のビジネス環境で成功を収めるための決定的な要素であると強く感じます。
本文の事例にあるA氏と上司のエピソードは、その考え方が日常業務において、具体的にどのように働くかを示しています。
彼らは混雑した交通状況という予見しきれない問題に直面し、それに対処するためには慣れ親しんだルートから外れるリスクを冒すことが必要でした。
そして、上司の経験に基づく判断は、適応的で機敏な行動が時間を節約し、結果的に効率を高めることを示しています。
私たちVUCA時代のビジネスリーダーには、常に状況に応じた適切な手段を選ぶ能力、つまりアジャイルな思考と行動が求められています。
それは単に状況を判断する能力だけでなく、新しい状況に対して素早く適応し、リスクを冒してでも新しい道を試みる勇気を持つことを含んでいます。
私たちはこのような視点をより一層持つことで、今後直面する未知の問題に対しても適応し、それをチャンスに変えることが可能になるでしょう。
本日も上記エピソードを踏まえたおすすめの書籍をご紹介します。
この書籍は、起業家やビジネスリーダーが新たなビジネスやプロジェクトを立ち上げる際に、失敗を恐れず、逆に失敗を学習の機会として捉え、素早く適応していく「リーン・スタートアップ」の手法を提唱しています。
具体的な手法としては、最小限の製品(MVP: Minimum Viable Product)を作り、それを市場に投入し、ユーザーの反応を見ながら製品を改良していくことが提唱されています。
このアプローチは、先の例で述べたような臨機応変さやアジャイルな思考を具体的なビジネスのアクションに落とし込んだ形であり、そのためビジネスの現場でどのように行動すれば良いのか、具体的なイメージを持つことができます。
なお、この書籍はエリック・リースが自身のスタートアップでの経験をもとに書いたもので、彼の経験談とともに、リーン・スタートアップの手法がどのように形作られ、実際にどのように応用されたのかを理解することができます。
ビジネスの世界では、状況は常に変化し、新たな問題や課題が次々と出てきます。その中で成功するためには、臨機応変さやアジャイルな思考が不可欠であり、その実践的な手法を学ぶことができる「リーン・スタートアップ」は、非常に有益な書籍です。