2月8日(木) ライバルの存在

ライバルの存在

野球の大谷翔平とマイク・トラフト、サッカーのクリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシなど、スポーツ界においてライバル関係はつきものです。

ライバルは、〈相手に勝ちたい〉と自分を鼓舞し、志気を高めてくれる存在でもあります。それは個人のみならず、業界の中でしのぎを削る企業同士のケースもあるのではないでしょうか。

養殖牡蠣の生産量は、1位が広島県で、2位が宮城県です。お互いに大きさや味の濃厚さなどを競ってきました。

2011年の東日本大震災で、宮城県の牡蠣養殖業は壊滅的な被害を受けました。そこでいち早く助け船を出したのが、ライバルでもある広島県だったのです。

広島県は養殖施設に必要な資材を提供し、人材を派遣しました。互いの存在が品質向上につながっており、早く元の姿に戻ってほしい一念での支援でした。

ライバルがいるからこそ成長できる側面があります。相手と競い合い、それぞれの立場においてより良いものを追求していきたいものです。

今日の心がけ◆より良いものを追求しましょう

                   (出典:職場の教養 2024年2月号)


◼️起業を目指すあなたに向けて

スポーツ界における大谷翔平とマイク・トラウト、クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシのように、ライバルの存在は切磋琢磨し、互いを高め合う好敵手として、ビジネスにおいても重要な役割を果たします。

顧客ニーズ、競合の強み・弱み、そして自社の強み・弱みを常に分析し、顧客ニーズに対して自社が競合よりも優位に立つためのKSF(Key Success Factors)を明確にすることは、成長戦略の根幹です。

ライバルの存在は、このKSFを磨き、新たな価値を生み出す原動力となります。

広島県と宮城県の牡蠣養殖業における関係は、まさに好例と言えるでしょう。東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県に対し、ライバルである広島県が迅速な支援を行ったのです。

これは単なる支援ではなく、互いの存在が品質向上に繋がっているという認識に基づいた行動であり、結果として両県の牡蠣養殖業の復興とさらなる発展に貢献しました。

競争という枠を超えた相互理解と共感が、新たな価値を生み出したのです。

起業を目指すあなたにとって、ライバルは単なる競争相手ではなく、共に成長し、業界全体を活性化させる存在となる可能性を秘めています。

ライバルの存在を恐れず、積極的に交流し、学び合いましょう。

競争と共存を意識することで、自社の強みを磨き、顧客に真の価値を提供できる企業へと成長することができます。

ライバルという好敵手と共に、新たな価値創造の道を切り拓きましょう。

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