11月2日(木) 文字の日

文字の日

11月2日は、「いい文字の日」として、公益財団法人・日本習字教育財団が制定した記念日となっています。

この記念日には、多くの人に文字を書くことに親しみを持ってもらい、手書きで文字を書くことの大切さを伝えたいとの願いが込められています。

倫理研究所の創設者・丸山敏雄は、昭和13年に秋津書道院(現・秋津書道会)を始めました。著書『書道芸術』には、次のように記されています。

「書というものは、書く人の心のまま、気分のまま、まるで心の写真のように、はっきりと表われてくるからであります。(中略)それで文字をよくしようと思えば、勢い、心を正さねばならぬ」

自分の書いた文字を見て、そこに表われる自分の心を知り、整えていくと、おのずと文字も美しく書けるようになるということを意味しているのでしょう。

パソコンやスマートフォンなどで文字を打つことが多い昨今ですが、メモ書きなど、〈今日1日は文字を丁寧に書く〉と心がけてみてはいかがでしょうか。

今日の心がけ◆文字を丁寧に書きましょう
                   (出典:職場の教養 2023年11月号)


◼️起業を目指すあなたに向けて

『文字の日』について読み、思いがけず自分自身の行動と照らし合わせて考えさせられました。私自身もパソコンやスマートフォンのキーボード入力やフリック入力が主となり、実際に手書きで文字を書く機会が極めて少なくなっています。特に起業家として多忙な日々を過ごしていると、そうした古くからの伝統や習慣が遠のいてしまうことも少なくありません。

実際、企業研修やコンサルティングの際に、ホワイトボードにアイディアや戦略を書き出すことがあります。その際、思ったように綺麗に書けないこと、また忘れてしまった漢字が多いことに気づかされ、少々恥ずかしい思いもしています。これは、成長し続けるビジネスパーソンとして、見直すべき点の一つだと感じています。

そんな中、最近はiPadを使った手書きを積極的に行うように心がけています。デジタルツールを活用しながら、アナログの良さ、手書きの深さを再認識することで、ビジネスにおける新たな発見やインスピレーションを得ることも少なくありません。『書道芸術』に記されているように、書く行為は自分の心の写真のようなもの。書くことで心を知り、整えていくことができるのかもしれません。

今の時代、テクノロジーが進化し、情報が溢れる中で、手書きの価値や大切さを再認識することは、ビジネスの世界においても非常に意義深いことだと考えます。手書きの文字には、人の感情や思いが込められ、それが相手に伝わることで、より深いコミュニケーションが生まれるのではないでしょうか。

最後に、起業を目指すあなたへ。新しいことを学び、挑戦を続ける中で、時には古き良き伝統や習慣を大切にすることで、真の成果を追求するヒントが見えてくるかもしれません。手書きの大切さを再認識し、日常の中で心がけを持って行動することで、より多くの成長を期待することができます。一緒に、この価値ある取り組みを深めていきましょう。

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