4月17日(月) メイド・イン・スミダ

東京都墨田区で製靴業を営む廣川雅一氏は、創業時からの企業理念「品質至上主義」を守り、一九七八年に靴の企画から仕上げまで、ほぼ全工程を社内で行なう自社ブランド「スコッチグレイン」を立ち上げました。

全てが日本製で、価値ある靴を手に入れやすい価格帯に設定しています。また、取引先の問屋やメーカーだけでなく、直営店を通じて顧客にも訴求(そきゅう)して、着実に業績を上げていきました。

工場ではおよそ百人の職人が、昔ながらの製法で手間を掛けてこだわりの靴を作ります。大量生産やコスト競争が激化しても企業理念を守りつつ、若い職人を一から育て上げて、新たな企画に挑戦するチャンスを与えているといいます。

顧客と直接取引するなど新たな挑戦を続けている廣川氏の理念は、時代が変わっても企業が存在し続ける価値を高めているといえそうです。

私たちも会社の理念をよく理解し、存在意義を見いだすことから始めて、これからの時代に、何を変え、何を残すべきかを考えていきたいものです。

(出典:職場の教養 2023年4月号)

今日の心がけ◆社会に果たす使命を考えましょう

■経営者からの感想

ビジネスリーダーとして、メイド・イン・スミダの事例から学べることは、「品質至上主義」という企業理念を追求し続け、顧客に寄り添い、時代と顧客のニーズの変化に対応し続けることで、企業価値も高め続けることができるということです。

世界的に競争が激化する中、企業が存続し、成長し続けるためには、独自性と価値提案が必要です。

家具のIKEAも、「優れたデザインと機能性を兼ね備えたホームファニッシング製品を幅広く取りそろえ、より多くの方々にご購入いただけるようできる限り手ごろな価格でご提供すること」という理念を掲げ、コスト競争に打ち勝ちながら、デザイン性と機能性にこだわって顧客が求めるニーズに応え、価値を提供し続けています。

そして、今日においてIKEAも、家具業界において独自の地位を築くことができています。

このような事例からも、独自の企業理念を掲げ追求し続け、顧客に寄り添って、時代の変化に対応しながら、ニーズに応え続けることで、企業価値を高めることができることがわかります。

私達も自社の理念を深く理解し、改めて会社の存在意義を見つめ直すことから始めましょう。

そして、顧客に寄り添いながら、時代の変化に対応し、何を変え、何を残すべきかを検討し、お客様の満足度を更に向上させるために積極的に行動していきましょう!

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